おみくじを引くと『大吉』」や『吉』などの運勢が記されています。この運勢は全部で何種類あるのでしょうか。
また、あまりなじみのない珍しい運勢もあるかもしれません。おみくじの種類や運勢について調べてみたので紹介します。
一般的なおみくじの運勢といえば、以下のものが挙げられるでしょう。
・大吉
・吉
・中吉
・小吉
・末吉
・凶
しかし、神社本庁のウェブサイトでは「種類もいろいろとあり、神社ごとの工夫をうかがうことができます」と記載しているように、寺社によって吉や凶が細かく分かれていたり、珍しい運勢が記されていたりします。
※写真はイメージ
中にはおみくじの運勢が10種類以上ある寺社もあります。例えば、運勢の種類が多いと有名なのが、埼玉県さいたま市にある氷川神社です。
全国にある氷川神社の総本社ですが、なんとおみくじの運勢が14種類もあるのだとか!
以下、氷川神社のおみくじに記されている運勢一覧です。
・大吉
・吉
・末吉
・小吉
・平
・凶向吉
・吉平
・平吉
・向吉
・凶末吉
・初凶末吉
・吉凶末分
・吉凶相交
・凶
おなじみのものもあれば、『平』や『吉凶末分』など、ほかではあまり見ない運勢もあります。
なぜ14種類もの運勢を用いているのかを氷川神社に聞いたところ、このような回答がありました。
当社のおみくじは、神話の出来事や神名が表題になっており、1~50番まであります。しかし、かつては100番まであり、運勢の種類も今より多くありました。
その後、分かりやすくする目的で現在の50番までに改められ、その際に運勢も13種類にしたといわれています。
近年、新しく『凶』が追加され、現在は14種類になりました。
まさか14種類もあるとは、運勢の種類の多さに驚いてしまいますね!
ここで気になるのは、珍しい運勢の意味でしょう。氷川神社のウェブサイトでは以下のように紹介しています。
・平(たいら):平かで穏やかな状態なので今の状態で待つのがいい。
・吉凶末分(きっきょうまつぶん、きっきょうすえにわかれる)、 吉凶相交(きっきょうそうこう、きっきょうあいまじわる):心がけ次第で吉にも凶にもなる。
・向吉(むかうきち)、初凶末吉(しょきょうすえきち)、凶末吉(きょうすえきち):今はよくないが徐々にいい方に向かう。
・平吉(たいらきち)、吉平(きちたいら):今の状態で待っていればいい。
初見ではどのような意味か分かりにくいかもしれませんが、『平』や『初凶末吉』などは、文字から意味を察することができそうですね。
ちなみに、氷川神社によると、「それぞれの運勢に順序はありません」とのこと。
何がいい、悪いではなく、その内容を心に留めて日々を過ごすことが大事なのでしょう。
[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]