【東京】浜田靖一防衛相は28日午前の記者会見で、航空自衛隊那覇基地(沖縄県那覇市)でのセクハラ被害を訴えたのに空自が適切に対応せず、不利益な扱いを受けたとして、女性自衛官が国に損害賠償を求めて提訴したことを受け、「関係機関と検討して適切に対応したい」との考えを示した。自衛隊のハラスメント事案が相次いで発覚していることに「極めて深刻で、誠に遺憾だ」とも述べた。
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ハラスメントは「人の組織である自衛隊で相互の信頼関係を失墜させ、組織の根幹を揺るがす、決してあってはならないもの。一切許容しない組織環境を構築することが必要」との認識を示した。(東京報道部・新垣卓也)