新型コロナ感染で4年も入退院繰り返す 病室で卒業式行った少女に励ましの声

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近年、新型コロナウイルスに対する世間の危機感は薄まったように感じるものの、いまだに苦しんでいる人がいる。アメリカの『People』や『Yahoo!』が報じた。

アメリカ・コロラド州ゴールデンに暮らすリリー・ダウンさん(19)は、2020年まで部活動のサッカーと勉学に励む女子高校生だった。
ところが同年11月、新型コロナウイルスに感染。最初の数日間は発熱など風邪のような症状だったが、9日後に呼吸器の強い症状を訴え入院することになった。
当時、全身に痛みを伴う発疹もできており、医師から強いステロイド剤を投与されたものの、それが免疫を低下させてさらなる事態を招いてしまったという。

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病室で2ヶ月間過ごしたのち、やっと自宅に戻ったリリーさんだったが、間もなくして胃に不調を感じて再び入院。同時に新型コロナウイルスに感染していることも判明し、「ロング・コロナ・ウィルス」と診断された。
治療のために抗生物質の投薬を試みると、それが原因で、今度はクロストリディオイデス・ディフィシルと呼ばれる腸炎を引き起こしてしまった。
リリーさんは「何かを治そうとすると、別の問題が発生する。まるで、もぐら叩きゲームのようです」と心境を語る。

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その後も胃が食べ物を消化できず、十二指腸に送り出せなくなる胃不全麻痺を患い、栄養チューブを挿入するための手術を2回も受けることになった。
さらに卒業式当日に敗血症にかかり、集中治療室で過ごすことになったリリーさん。以前から医師たちは「卒業式に出席させてあげるからね」と約束してくれていたが、症状が悪化して叶わなくなってしまった。
そのため急遽、医療スタッフがリリーさんの卒業を祝福。また数週間後には学校の友人が病院に駆けつけ、卒業式を行ってくれたそうだ。

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初めての入院から4年間が経った今も、リリーさんの闘いは終わっていない。卒業式のために歩く練習をしなければならないほど体力が低下していたうえ、真菌感染症や血液の異常などが原因で、現在も入退院を繰り返している。
担当医のステイソス医師は「新型コロナウイルスがなければ、リリーさんは99%、普通の子供たちと同じ生活を送っていたことでしょう」と語る。
今でも日々困難に直面するリリーさんに対し、世間からは「1日も早い完治を祈っています」「先が見えなくて怖いと思うけれど頑張って」「みんな応援しているよ!」といった励ましの声が続々と寄せられている。