撃沈されたロシア海軍「最新鋭の哨戒艦」は強運艦だった?昨年も「無人自爆ボート」に攻撃されていた

今回の攻撃は回避できなかったようです。
ウクライナ国防省情報総局は2024年3月5日、ロシア黒海艦隊の哨戒艦「セルゲイ・コトフ」を撃沈したと発表。攻撃時の映像も公開しました。
撃沈されたロシア海軍「最新鋭の哨戒艦」は強運艦だった?昨年も…の画像はこちら >>「セルゲイ・コトフ」と同型のプロジェクト22160哨戒艦(画像:ロシア国防省)。
3月6日時点の発表によると、「セルゲイ・コトフ」の乗組員7人が死亡。攻撃は黒海東部のケルチ海峡大橋付近で実施され、水上自爆ドローン「マグラV5」を使用したとしています。 「セルゲイ・コトフ」は、ロシア海軍で最新鋭の「プロジェクト22160哨戒艦」の一隻で、2022年7月に就役したばかりの艦です。比較的小型の哨戒艦でありながらヘリコプターデッキや格納庫を備え、巡航ミサイル「カリブル」も搭載できます。ウクライナ軍にとっては厄介な艦艇です。
イギリス国防省によると、「セルゲイ・コトフ」は、2023年7月と9月にも水上自爆ドローンの攻撃を受けていたとのこと。ただ、いずれも被害は軽微で、すぐ任務に復帰したとしています。過去2回も水上自爆ドローンによる攻撃を切り抜けてきた艦ですが、今回の攻撃は回避できなかったようです。
黒海ではウクライナ軍の水上自爆ドローンが猛威を振るっており、2024年2月にはタランタルIII型コルベット「イワノヴェツ」とロプーチャ級揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」が沈没しています。 ロシア黒海艦隊では、相次ぐ失態のため、艦隊司令官のヴィクトル・ソコロフ提督が解任された模様です。