乃木坂46の12周年ライブが3月7日から10日まで、さいたまスーパーアリーナで開催された。そんな祝いの場である会場の最寄駅、JRさいたま新都心駅に設置されたストリートピアノの利用に関して「ファンたちのマナーが悪い」とネットが炎上。国民的アイドルである坂道グループのファンによる迷惑行為はこれまでにも度々話題になってきたが、今回、一部ファンによる迷惑行為が新たに浮上した。
炎上した迷惑行為があったのは3月10日の夜のこと。乃木坂46の「12 th YEAR BIRTHDAY LIVE」がさいたまスーパーアリーナで開催され、ファンの興奮も冷めやらぬ状態だったのだろう。最寄駅であるJRさいたま新都心駅に設置されたストリートピアノで乃木坂46の曲が披露されると、ファンがしだいに集まり、コールまで発生した。 現場を目撃したファンの1人はこう語る。「ピアノが弾けるあるファンが、この日、ストリートピアノで演奏することを事前にSNSで宣言していたんです。だからファンがそこに集まることは必然だったともいえますね。ピアノが使えなくなる21時まで演奏は続いてました。改札前で立ち止まって聴く人が増えてしまったときには、さすがに駅員さんも『立ち止まらないで』と呼びかけてましたね。多いときには200人くらい集まっていたと思います。コールも『オー!ハイ!』とか『超絶かわいい〇〇!』ってライブのときのように叫んでて、同じ坂道ファンとしては恥ずかしいですよ」
ライブ後、炎上した現場
これまでも坂道グループのファンによる迷惑行為はたびたび話題になってきた。過去に代々木第一体育館で開催された「GirlsAward 2016AUTUMN/WINTER」では乃木坂46と欅坂46がライブステージに出演し、一部のファンが周りへの迷惑をかえりみず盛り上がり過ぎたため、来場者の中には不満を漏らす者が多数いた。「このようなランウェイとライブが行われるイベントでは、アリーナがスタンディングエリアになることが多いのですが、ファンが団体で荷物などを床に置いて大きくスペースを取ったり、ライブが始まると場所取りしていた人数以上のファンが無理やり入ってきたり、ライブ中にはファン同士が密集して体をぶつけあう“モッシュ”状態になってしまったんです。アリーナにはファッションショーを見に来た女性客も多かったので、巻き込まれた女性たちからはかなり不評でした。なかには体を強くぶつけられて泣き出してしまう女性もいたほどです。SNSなどでは『ファンの民度が低い』となじられていました」(芸能誌ライター)
また2022年8月に、富士急ハイランドのコニファーフォレストで行われた櫻坂46による「W-KEYAKIFES.2022」の際には、会場付近の飲食店などに無断駐車が相次ぎ問題になった。運営側は常設駐車場2000台分に加え、臨時駐車場1500台分を用意していたにもかかわらず、ファンによる会場付近での無断駐車が頻発し、近隣のファミリーレストランが「たくさんの無断駐車で営業妨害していただきありがとうございました笑 最低限のマナーすら守れない最低のファンが多くてとても素晴らしいグループですね笑」などと皮肉った張り紙を駐車場内に貼る事態に。それに対して、一部のファンがネット上で「言い方には気をつけろ」「書き方最低すぎだろ」などと店側を非難したことでことさら大きく炎上した。
ファミレスが坂道ファンを皮肉った張り紙
さらに今回、新たにファンの間で迷惑行為として騒がれているのが、メンバーへの盗撮疑惑だ。発端は3月13日夜、乃木坂46の公式YouTubeチャンネルの一つである「乃木坂配信中」にて投稿された「乃木坂46最年少あやちゃんのはじめてのおつかい【12thバスラ会場抜けてこっそりお買い物】」という動画。内容は乃木坂46最年少メンバーである小川彩がライブ会場をこっそり抜けて、近所のケーキ屋にバースデーケーキを買いに行き、その道中でライブ会場に飾られたキャプテン・梅澤美波のフラッグと記念撮影をするという、ほのぼのとした企画だ。しかし動画の11分17秒から小川彩の後ろにファンと思われる男性が現れ、11分39秒までの間、小川彩の通ったルートをていねいになぞりながら、後ろをくっつき歩いている。また男性は不自然に腕を組んでおり、その手元にはスマートフォンがかまえられ、レンズは前を歩く小川彩に向いているように見られる。男性がスタッフである可能性も捨てきれないが、かなりの“怪しさ”だ。動画を見たファンからはSNS上で「盗撮の撮り方じゃん、常習犯ですね」「もう一度見たいのにストーカーのせいで気分悪くて見れない」などの批判が殺到。
運営はこれまで何度も“注意喚起”をしているが…
坂道グループといえば再三つきまとい行為に対して警告をしてきており、去年の2月にも乃木坂46の所属事務所が公式サイトにて「メンバーへのつきまとい行為厳禁のお願い」と称して警告文をアナウンスしているのだが、撲滅とまではいかなかったようだ。12周年ライブの期間に起きてしまった二件の迷惑行為により、アイドルファンの資質があらためて問われている。ルールやマナーに則って楽しむよう肝に銘じてもらいたい。取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班