元衆院議員・柿沢未途被告に執行猶予つき有罪判決…江東区長選を巡る公選法違反などで

東京都江東区長選を巡り区議ら10人に計約280万円の供与や申し込みをしたとして、公選法違反(買収など)の罪に問われた元衆院議員・柿沢未途被告(53)に対し、東京地裁は14日、懲役2年、執行猶予5年の判決を言い渡した。求刑は懲役2年。
柿沢被告は初公判で起訴内容を認めた一方、被告人質問では「お答えを差し控えます」との発言を連発。実質的に黙秘権を行使し、現金の趣旨は語らなかった。
向井香津子裁判長はこの日、柿沢被告の供与について「党内の影響力を高めるための、悪質な犯行」「効果的かつ狡猾な行為」と指摘。「反省も見受けられない」とし、「ルールを守るというのは、ごく当たり前のこと。国民の一般常識に立ち返ってください」と説諭した。
公判は迅速に進める「百日裁判」で審理された。