県立高講師、生徒会費190万円着服 懲戒免職「生活費に充当」

茨城県教育委員会は26日、生徒会費約190万円を着服したなどとして、県立鉾田一高の桐内智典・常勤講師(44)を同日付で懲戒免職にしたと発表した。  県教委によると、生徒会費の会計処理を担当していた桐内講師は2023年6月〜24年1月ごろ、架空の請求書を事務室長に提出するなどの着服を51回繰り返した。県教委の聞き取りに「光熱費の支払いが滞り苦しかった。生活費に充てた」と話したという。父親が全額返済した。  23年秋ごろから、別の教員が部活動の備品を購入するため生徒会費から支出を求めても会計処理が滞ることがあり、校長が会計書類を点検して発覚した。生徒会費は生徒保護者から集め、主に部活動に使っている。桐内講師は24年1月、自家用車のトランクを閉めずに神栖市の国道124号を走行し、許可を得ず持ち出した小テストや授業プリントなどを散乱させた。