自民裏金問題・塩谷元文科相 首相の態度にキレ気味「言葉があれば『はい、わかりました』ってなっていたかも」

自民党派閥の裏金問題で、4日の自民党の党紀委員会で「離党勧告」処分が決まった塩谷立元文科相が5日、会見を開き、処分に対して再審査の請求を検討していることを表明した。
塩谷氏は「地元の支持者らと話したあと、13日までの再審請求するか検討する」と説明。理由については「党規委員会で決まる前に、執行部が処分を決めてきた。党規委員会が機能しているのか。明確なプロセスでやってほしい」と不満を口にし「事実誤認を基に処分しているのはね。公平に処分をしてほしい、ということですね」と述べた。
岸田文雄首相(66)に対しては「残念な思いというか、一言あるかなと思っていた。言葉があれば『はい、わかりました』ってなっていたかもしれませんね」と冷淡な態度を取られたことが、つむじを曲げた原因とも明かした。さらに、安倍派5人衆のなかでも秋の総裁選を踏まえた形式的な軽い処分の人もいたのでは、との質問には「まあそれは難しいところで。処分についてはいろいろ恣意(しい)的なところもあったと思いますが…」と本音。一方で、処分の大きな要素となった22年8月のいわゆる“安倍派キックバック復活会議”については「意思決定する立場になかった」と強調した。
安倍派の座長だった塩谷氏は、4日の党紀委員会で8段階の2番目に重い「離党勧告」になることが決定した。再審請求が認められなかった場合については「認められなかったときに対応する」としたうえで「離党勧告に応じることになると思いますけどね」と話していた。