北陸 春の妖精 優美で可憐な薄紫の花を咲かせる

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5日には新潟県上越市の高田城址公園でもソメイヨシノが開花、桜前線は徐々に北上し、今週末は北陸三県を中心に桜の見頃のエリアが現在進行形で増加中です。一方、里山に目を向けると、春の山野草である「カタクリ」も花を咲かせ、桜(ソメイヨシノ)とは異なる優美で可憐な花を楽しませてくれる所があります。
福井県大野市「矢ばなの里」でもカタクリの花が見頃に
福井県大野市「矢ばなの里」では、約100万本のカタクリの花が群生し、今月10日ごろまで楽しめそうです。「カタクリ」はユリ科の多年草で、「かたかご」とも呼ばれています。薄紫色でうつむくように花を咲かせ、その花びらを風に揺らす様は「春の妖精」とも呼ばれているようです。晴れの日の午後にしっかりと花が開きますので、今週末はチャンスとなりそうです。絶滅危惧種に指定され保護されている場所もあるため、鑑賞や写真撮影をする際は現地の注意事項を遵守するよう十分注意して下さい。
越中(現富山県)国主として赴任した「大伴家持(718年~785年)」の歌も

朝廷に仕える役人であり歌人でもあった「大伴家持」は、746年に越中守(現富山県の地方長官)に就任。万葉集の編纂にも携わり、自身も多くの歌を残しました。とりわけ5年間の越中の赴任期間中は、最も充実した創作活動をおくっていたようです。この歌は、750年の3月に作られた12首の「越中秀吟」の中の第5首目に相当し、「かたくり(かたかご)」の可憐な美しさが表現されているようです。