売春斡旋ブローカーが2億円荒稼ぎ 日本人女性を“その気”にさせた求人サイトでの誘い文句

「200~300人を米国やオーストラリア、カナダなどに斡旋し、2億円近くを売り上げた」
海外の売春組織に日本人女性を斡旋していたブローカーは、そう供述しているという。
風俗求人サイト「海外出稼ぎシャルム」を開設し、女性に米国での売春の仕事を紹介したとして警視庁保安課は2日、デートクラブ運営会社社長の臼井良夫容疑者(53)らブローカーグループ4人を職業安定法違反の疑いで逮捕した。
臼井容疑者らは2021年ごろにサイトを開設。「月給500万円以上」「高級エスコート」などとうたい、3年間で2億円を荒稼ぎしていた。
昨年4月、米国土安全保障省から警察庁に、「売春目的の渡航の疑いで入国拒否になる日本人女性が相次いでいる。関連求人サイトの情報提供をする」と連絡があり、国内ブローカーの関与が浮上した。
臼井容疑者は売春目的を隠すため、渡航前の女性に、「米国は入国が厳しくなっている。観光地について調べ、(入国審査では)旅行で訪れたことを前面に出すように」と指示していた。
「最低滞在期間は10日から。円安のため、短期間で日本の数倍稼ぐことができ、住み込み食事付き。写メ日記、顔出しもなく、海外なので身バレの心配も少ない。チップはすべて本人のものになる。海外は客単価が決まっておらず、努力次第でギャラがアップするなど、まさに至れり尽くせりの待遇だった」(捜査事情通)
求人サイトはこんな「Q&A」で女性を「その気」にさせていた。
Q ペチャパイの貧乳でも稼げますか?
A はい、大丈夫です。全然稼げます。
Q この出稼ぎで受け取ったお給料は、自分で確定申告する必要があるのですか?
A ございません。
Q 騙されて拉致や監禁されたりしませんか?
A 何か問題が起きても、見知らぬ街で言葉も通じない。第一、皆お客さんは外国人…と、色々考えちゃいますよね。ところが、SNSや掲示板を見ていると、ちょいちょい外国に出稼ぎしてみた風俗嬢の話が出てくるんです。日本より景気が良さそう。ついでに観光もできるし。日本人女性は海外でも人気があるらしいし。と、ちょっと興味は感じるかもしれませんね
コロナ禍の3年ほど前から、リスク覚悟で海外に出稼ぎに行く女性が急増したという。日本が貧しくなったことを象徴するような事件だ。