「福」が来ますように! 浦添市でフクギ植樹祭 自動車道の騒音対策に苗木40本

フクギ植樹祭(主催・福木ひろめる会)が3月24日、沖縄県浦添市の浦西公民館で開かれた。浦西自治会のある同市西原には沖縄自動車道が通っている。住民は、防音効果に加え、地域に「福」を呼び込むことを期待し、自動車道の隣接地にフクギの苗木を植えた。(整理部・比嘉直志)
フクギは真っすぐ高く成長して葉を生い茂らせることから、防風、防火、防じん効果が期待される。
今回、自動車道の騒音対策として同自治会が14年前に植栽した場所に、苗木40本を追加した。約50人の参加者が、自動車道に隣接する緑地にスコップなどを使って穴を掘って植えた。
式典が開かれた公民館内にはフクギに関する写真や資料が展示された。
式典で同自治会の宜野座富夫会長は、出身地の金武町ではフクギを「さば木」と呼び、草履のように履いて遊んだエピソードを披露。「『フクギ』という名前から幸福を連想させる木として親しまれてきた。植樹した苗が巨木となって地域を守り続けることを期待しよう」と語りかけた。
フクギに詳しい仲間勇栄琉球大学名誉教授がフクギの可能性について講演したほか、福木ひろめる会の照屋寛孝会長が会の活動を紹介した。

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緑地に植えられたフクギの苗木(提供)