お湯を沸かす際に目に見えないところで働いている給湯器。家電製品の1つであるため、気になるのが「電源をつけっぱなしでも大丈夫なのか」という点です。
関西電力グループが運営する情報サイト『WITH YOU』に掲載されている、給湯器の基礎知識を紹介します。
お湯を作って室内に供給するための給湯器は、つけっぱなしにすることを前提に作られています。そのため、電源を切らないまま使い続けても問題ないそうです。
ガス給湯器は蛇口をひねって初めて作動するため、室内のリモコンをつけっぱなしでもガス代が余分に発生することはありません。
一方で、リモコン表示にかかる電気は常に供給され続けています。
待機電力は、金額にすると毎月数十円ほどですが、年間にすると数百円になります。待機電力もしっかり節約したいという人は、お湯を使わないときには給湯器のリモコンをオフにするとよいでしょう。
WITH YOU ーより引用
仕組みを知って、効率よく節約しましょう。
給湯器の電源をつけっぱなしで使う場合は、以下の点に注意しましょう。
ガス給湯器は10~15年ほど使えるといわれていますが、設置から10年を超えると徐々にトラブルが増えてきます。内部を点検し、問題がないことを確認して使用するのがおすすめです。
また昔からあるバランス釜タイプの給湯器は、つけっぱなしNGです。バランス釜は電子ライターと同じ仕組み。つけっぱなしにしていると常に火を焚き続けることになり、火災の恐れがあります。
給湯器の種類によっては『凍結防止機能』や『凍結予防運転』などの機能が搭載されているそうです。この機能があることで、冬場に配管が凍結してお湯が出なくなる、といった事態を防げます。
節電のために給湯器の電源をこまめに切りたい人もいるでしょう。しかし電源を切るタイミングでそれらの機能が作動していると、トラブルを起こしかねません。
無理に給湯器の電源を切ろうとするのは、思わぬトラブルの原因になる場合がありますので、控えましょう。「凍結防止機能」「凍結予防運転」の作動中は、リモコンに表示が出るため、取扱説明書などで確認して、適切に対処することが大切です。
WITH YOU ーより引用
待機電力カットのためとはいえ、コンセントから抜いてしまうのは避けてください。給湯器のコンセントは、抜くことを想定して作られていないため、思わぬトラブルが発生する可能性があります。
給湯器の正しい使い方について、「あまり自信がない…」という人も多いのではないでしょうか。故障によるトラブルを防ぐために、本記事で紹介した使い方と注意点をしっかりと把握しておきましょう。
[文・構成/grape編集部]