かつて、国内の多くの航空会社で女性客室乗務員は「スチュワーデス」と呼ばれるのがスタンダードでした。しかし近年、この呼称は「キャビンアテンダント」などに改められています。なぜでしょうか。
かつて、国内の多くの航空会社で女性客室乗務員は「スチュワーデス」と呼ばれるのがスタンダードでした。しかし近年、この呼称は「キャビンアテンダント」などに改められています。なぜでしょうか。
最近聞かない「スチュワーデス」、なぜ言わなくなった? いまや…の画像はこちら >>JALの海外基地に所属する客室乗務員たち(乗りものニュース編集部撮影)
かつて女性の客室乗務員は「スチュワーデス」、そして男性客室乗務員は「スチュワード」と呼ばれるのが一般的でした。しかし、この言葉は語源に差別的な要素が含まれるとする見方があるほか、「スチュワーデス」はその女性形で「性差別用語」でもあるとして、差別の是正が世界的に叫ばれるなかで使われなくなっていきました。
JAL(日本航空)では、1996年に客室乗務員の呼称を「フライトアテンダント」に変更。しかし実際は「CA」「キャビンアテンダント」「キャビンクルー」などが使用されています。
ANA(全日空)では、「スチュワーデス」という言葉を1987年まで使っていましたが、前年の国際線進出と男女雇用機会均等法施行に合わせて変更し、「客室乗務員」と呼ぶようにしたとのこと。現在、社内では「客室乗務員」「CA」が多く使われるといいます。
なおJAL・ANAのケースはともに、男女の客室乗務員両方に使える言葉です。