小さい頃、歯科医院に行くのが怖いと感じていた記憶はありませんか。
汚れた歯を洗浄したり、虫歯を削ったりするための機械が発する金属音や、詰め物をする際に使う薬剤の臭いなど、子供の不安を煽る要素が多いですよね。
だからこそ、診察を終えた後に『ご褒美』があると、幼い子供は喜ぶでしょう。
そんな『ご褒美』にまつわる、ある家族のエピソードがX(Twitter)で反響を呼んでいます。
母親である@manimaniblebleさんが、10歳の息子さんを歯科医院に連れて行った日のこと。
息子さんは、診察終わりに「好きなシールをどうぞ」と歯科医院の人にいわれました。
大抵の子供は、診察の緊張から解放されて、目を輝かせるところでしょう。しかし息子さんは、予想に反して冷静な返答をするのでした。
「すみません、こういうのはもう卒業したので、母にあげてもいいですか?」
※写真はイメージ
息子さんは、「もうシールなどでは喜ばない」といわんばかりの返答をしたのです!
そして、『シールを選ぶ権利』を譲りたかったのか、投稿者さんを呼び出しました。
息子さんが大人びているばかりに、大の大人が『ご褒美』のシールを選ぶという状況に立たされた投稿者さんは、笑いをこらえきれなかったことでしょう。
しかし、我が子の親切心を無駄にするわけにはいかないと、腰を上げた投稿者さん。漫画家のナガノさんによる作品『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』に登場するキャラクター、ハチワレのシールを選んだそうです。
後ほど息子さんに話を聞くと、「ガチャガチャならやりたかった」といっていたのだとか。
まさかの展開に気恥ずかしさを感じるとともに、息子さんの子供らしい素直な一面を、愛おしく思ったことでしょう。
このエピソードを見た人からは、多数のコメントが寄せられています。
・優しい…。息子さんの成長ぶりが分かりますね。
・親孝行な息子さんだ…。まさに『デキる子』で感動した。
・ただ断るのではなく、「母にその権利をあげたい」という気持ちに愛を感じます。
子供の成長が、どのような形で現れるのかは予想が付きません。
身体だけでなく、精神的にも成熟していく様子に、時に驚かされるでしょう。
いきなりのことで戸惑っても、我が子の変化と愛情を受け止めていきたいですね。
[文・構成/grape編集部]