ものづくり技術を世界へ!ベトナムで“燕三条製品”PR 現地の若者視点も活用「良い反響得た」【新潟】

新潟県の燕三条が誇るものづくりの技術を世界に発信しようと、燕三条地域の企業などがベトナムでのPRに力を入れています。現地の若者の力も活用した新たな試みにも取り組んでいます。

3月、ベトナムのホーチミン市。市内中心部のホテルで開かれていたのは、燕三条地域の製品の販路拡大を目指す燕三条貿易振興会が企画した商談会です。

商談会には県央地域のものづくり企業7社が出展。各ブースをベトナム人バイヤーが興味深そうに回り、製品の説明を受けていました。

2019年にはホーチミン市内に製品を紹介するショップを開店し、ものづくりの技術を発信してきた燕三条貿易振興会。

「こんにちは、北興商事です。環境に優しい洗剤などを販売しています」

今回のベトナム訪問に合わせ、そのショップでは出展社がベトナム国内で人気のインフルエンサーと連携し、発信強化に取り組みました。

出展社は、今回の訪問でベトナム市場のさらなる可能性を感じたようです。

【山谷産業 山谷武範 社長】
「その場で採用が決まったところもあれば、引き続き商談が進んでいるところもある。2万円近い包丁もこれを扱いたい、本物を扱いたいという引き合いがあったので、本当にこれからベトナムは伸びていくのだろうなと思う」

さらに今回は新たな取り組みも!商談会の翌日出展者の一部が参加したのは、ホーチミン市工科大学で行われた発表会。

その発表内容は、燕三条製品をベトナムで浸透させるためのアイデアでした。

これは大学と貿易振興会が連携し初めて開いたもので、現地の若者目線の意見は企業側にとっても大きく参考になったようです。

【燕三条貿易振興会 蒲澤修利さん】
「ベトナムだとホームセンターとか金物店ではなく、市場で買う人が多いそう。そういう感覚は非常に参考になった。想像以上に良い反響が得られたというところで、この形はもう一度やってもいいのでは」

燕三条貿易振興会は今後もアジアを中心に販路拡大の取り組みを続けていく方針です。