楽しく元気に「一番星」目指す スターキングス少年野球団(札幌市)…北海道で活躍するチームなど紹介

おし寄せる寒波に負けじと、体育館が熱気に包まれる。「一番星」を目指すスターキングスの選手たちは、学校終わりでも活気十分で練習に励む。新主将の十河豪くん(5年)は「元気すぎて困る時もあるけど、楽しみながら皆をまとめています」と笑顔で話す。
選手の未来を考えている。毎年11月から2か月間は「ノースロー期間」と位置づけて球を投げない。野球勘を損なわぬよう打撃や捕球練習は継続しつつ、肩肘の故障リスク軽減を念頭に置く。冬場の伝統メニュー「アニマル」はヒヨコやアザラシなど動物の動きをマネしながら全身を鍛える独自の練習法。本吉恵一監督(51)は「子どもは飽きやすいし『野球はつらい』となってほしくない。おもしろおかしく、楽しくやってほしい」と思いを明かす。
昨年10月の体験会に参加して入部を決めた久保寅彦くん(4年)は「紅白戦でいきなりサヨナラヒットを打てたのがうれしくて。教えてもらって毎日野球がうまくなっている実感がある」。昨季は札幌市内の大会で8強入り。前主将の中川結斗くん(6年)は「果たせなかった4強をかなえてほしい」と後輩たちに思いを託した。1番・遊撃でチームをけん引する十河主将は「4強を達成して、その勢いで全道大会に行きたい」。選手が輝ける環境と空気感がスターキングスには充満している。
◆スターキングス少年野球団 1974年結成。札幌中央区の桑園小の児童で結成された少年野球チーム。部員は16人で監督らスタッフは計6人。シーズン中は平日週3回、土日曜と祝日は午前8時から午後3時まで活動。冬季は桑園小体育館などで平日週1回、土日祝は午前9時から3時間の練習を実施。体験会も随時開催し、新入団員募集中。興味のある方はTEL090・7653・9517、または公式HPまで。