何かがおかしい… 海岸にいたアザラシの子供の異変に気付いた人たちが?

アイルランドの海には、ハイイロアザラシが多く生息しています。
『シール・レスキュー・アイルランド』は、そんな野生のアザラシを守るための保護団体です。
ある日、クレア州の海岸沿いの町キルキーで、住民が1頭の小さなアザラシを見かけました。
地元の人にとって、アザラシを見るのは珍しいことではないでしょう。
ところが人々は、そのアザラシの様子がおかしいことに気が付いたのだそう。
心配した人たちは、『シール・レスキュー・アイルランド』に連絡をすることにします。
そして、その行動は正解でした。
まだ生後4~6か月のメスのアザラシは、ケガをしてかなり弱っていたのです。
診察の結果、トラリーちゃんと名付けられたアザラシの子供は、背中のヒレに複数の傷があり、寄生虫に感染していることが分かりました。
また、かなりの低体重で、保護された時は動く気力もない状態だったといいます。
『シール・レスキュー・アイルランド』でケガの手当てと駆虫剤の投与などの治療を行い、順調に回復しているとのこと。
体重も増えてきて、かわいらしいトラリーちゃんはすっかり人気者になっているそうです。
トラリーちゃんの保護についての投稿には「あああ、かわいい!」「親切な人たちがいてくれてよかったね」などの安堵の声が寄せられました。
アザラシのリハビリには通常3~5か月かかるのだとか。
トラリーちゃんはリハビリを終えて十分に体重が増えたら、野生に帰される予定です。
投稿には「元気がないところを発見されたトラリーは、どこか安全な場所で休もうとしていた」とつづられています。
普段からアザラシを見慣れている人でなければ、トラリーちゃんの異変に気付かなかったかもしれません。
優しい地元の人たちのおかげで、トラリーちゃんが助けてもらえてよかったですね。
[文・構成/grape編集部]