別荘の床下から400年前の“お宝”を発見した夫妻 1千万円越える物も…

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17世紀に建設された別荘を購入した夫妻が、大金を手にした。『Mirror』『Independent』が伝えている。

イングランド南西部に位置するドーセット州に住むロバートさんとベッキーさん夫妻は、17世紀に建てられた別荘を2019年に購入。改装工事のためキッチンの床を掘り起こしていたところ、1,000枚以上のコインを見つけたという。
発見当時、ロバートさんはつるはしを使って作業をしており、壊れた陶器のツボに入っていたコインを掘り当てたそうだ。
夫妻が地元の発見物連絡担当官に報告すると、コインは識別のためにロンドンの大英博物館に送られた。同館はコインを、イギリス南北戦争(1642~1651年)ごろに財産を保管するため、地面に埋めたものではないかと推測している。

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コインは鑑定後、ドーセット州ドーチェスターのオークションハウス「Duke’s Auctioneers」で合計6万ポンド(約1,100万円)で売却された。
手数料などを換算すると総額は7万8,000ポンド(約1,500万円)となり、売却前に受けていた見積もり3万5,000ポンド(約680万円)の2倍以上の額で売却されたそうだ。
最も高価だったのは、1635年の国王チャールズ1世の金貨で、5,000ポンド(約97万円)で取引された。また、チャールズ1世の銀のシリング通貨は、3,200ポンド(約62万円)で落札。ジェームズ1世の金のローレルコインは、2,700ポンド(約52万円)の売値が付いたという。

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ベッキーさんは、「オークションは素晴らしくとてもエキサイティングな体験でした。最初にいきなり金貨が4桁の高額で落札され、中盤は落ち着きましたが、最後のアイテムだったチャールズ1世の銀のシリング通貨も高値が付きました」と振り返っている。
また家の改装は続行中のため、「お金の一部で借金を返済し、それから少し楽しむために使います」とも話している。
イーストヨークシャー州では2022年、別の夫妻がキッチンの床下から260枚以上の古代金貨を見つけ、75万4,000ポンド(約1億4,200万円)で売却したという出来事があった。この家は18世紀ごろに建築されたもので、今回と同様にツボの中に隠すように埋蔵されていたという。