淡い黄色に茶色い斑点の花 甘い香りのイリオモテラン 石垣市の民家で咲き誇る

【石垣】国内で西表島や石垣島に分布するイリオモテラン(ラン科)が4月に入り、石垣市真栄里の民家の庭で甘い香りを放ちながら、咲き誇っている。西表島で発見された大型の着生ランの一種で、硬く厚い葉を左右対称につけ、洋ランのパンダによく似ている。
樹木の幹や枝に太い根をはわせ着生。花期は3~6月。葉の脇から花茎を伸ばし、淡い黄色に茶色の斑点が入った直径約3センチの花を十数個咲かせる。
ラン愛好家から譲り受けた鉢植えの株を育てているという男性(72)は「ほとんど手入れをしたことはないが、毎年知らぬ間に花を咲かせてくれる」と話す。
西表島に自生するイリオモテランはかつて観賞用に乱獲され減少し、現在は絶滅危惧種に指定されている。(南風原英和通信員)淡い黄色に茶色い斑点の花 甘い香りのイリオモテラン 石垣市の…の画像はこちら >>