「この子、飼ってもいい?」
そんなひと言とともに、家族が『野良の子猫』を保護してくることは、まれにあります。
親が近くにおらず、放置されて鳴く『子猫』を発見したら、誰もが心配になるかもしれません。
小さな命を目前にして、つい許可を出してしまいそうですが…ある理由から、即決するのはやめたほうがいいかもしれません。
2024年5月に、傷病鳥獣のリハビリテーターである@Tanuki_Mumさんは、X(Twitter)で次のように呼び掛けました。
「この時期、側溝の中で子猫のような鳴き声の、黒っぽい動物の赤ちゃんを見つけても、触らずちょっと待ってください!」
なぜ保護を止めるのかと、不思議に思う人もいることでしょう。
実は、『誤認保護』の可能性がようで…。
「それはタヌキの赤ちゃんかも知れません」
※写真はイメージ
なんと、子猫かと思い保護した赤ちゃんが、タヌキの子供の可能性があるというのです!
猫とタヌキは、大人の姿だと明らかに見た目が違いますが、赤ちゃん時代はこんなにそっくりでした。
タヌキの赤ちゃんは、つぶらな瞳で、子猫に見まがうばかり。
ですが、よく見ると耳が子猫よりも小さく、やや鼻先が出っ張っていますね!
とはいえ、種類や個体差によっては、写真よりも耳が小さな子猫がいるので、現実で見分ける難易度はより高いことでしょう。
比較写真には、頭を抱える人が続出しているようです。
・子犬にも見えるな…。『誤認保護』も納得!
・とっさに見分けるの、自分には無理だ~!
・私が保護したのは、このタヌキの赤ちゃんにそっくりな子猫でした。
・超難問でうなっています。猫の写真が、少し成長している姿だからまだ分かりやすいけど…。
・鼻の形でなんとか見分けられるかも。鼻が三角なら猫、丸っぽければタヌキです!
もしかしたら、「タヌキの赤ちゃんでもいいから飼いたい」という人もいるかもしれません。しかし、タヌキを含む野生鳥獣は、鳥獣保護制度の原則として、許可のない捕獲が禁止されています。
飼養目的もNGのため、タヌキの赤ちゃんを発見しても、連れ帰らないようにしてください。
投稿者さんによると、大体の場合、親タヌキは近くにいて、赤ちゃんタヌキの元に戻ってくるとのこと。
野生のタヌキの生活を壊さぬよう、発見しても速やかにその場を離れるようにしたいですね。
[文・構成/grape編集部]