元MLB投手、小児性愛者を標的としたおとり捜査で逮捕

MLBボストン・レッドソックス元投手、オースティン・マドックス(33)が先月末、小児性愛者に対する一斉おとり捜査で、逮捕されていたことがわかった。
フロリダ州ジャクソンヴィル保安官事務所が20日にFacebookで公開した映像によると、マドックスは複数の小児性愛者たちを一斉に摘発する「Valiant Knights(勇猛な騎士)作戦」で逮捕された27人のうちの1人だったという。
27人の男たちはオンラインチャットで未成年の女の子と会話し、それぞれ会う約束を取り付けていたが、チャット相手はすべて刑事だった。
女児との待ち合わせ場所に現れた男の1人は拳銃と違法薬物を所持しており、8歳児に会うためにはるばる車でやってきた男は、勤務中の病院で使用する医療用スクラブを着ていたという。また、公立学校の職員をしている男は13歳の少女だと思っていた刑事に自分のヌード写真まで送っていたそうだ。
記者会見でT.K.ウォーターズ保安官は「マドックスは14歳の女子中学生と性的行為に及ぶ約束を取り付けていた」と明かした。USA TODAYによると、マドックスは逮捕される際、6人の警官にタックルされて動きを封じられたという。保釈金は30万ドル(約4,680万円)に設定されたが、今も身柄を拘束されている模様だ。
マドックスは、子どもを誘惑する目的でのコンピュータの使用などをはじめとした4つの重罪で逮捕された。その他の26人の小児性愛者たちも人身売買などの重罪で起訴されたという。
マドックスはフロリダ大学で捕手・中継ぎ投手としてスター選手となり、2010年にはSEC(サウスイースタン・カンファレンス/米大学のリーグ)のフレッシュマン・オブ・ジ・イヤーに選ばれた。2012年にボストン・レッドソックスに入団し好成績を収めたが、2018年に肩を故障。2020年に現役を引退していた。