那覇市議会議長職辞任へ 5千万円授受疑い 久高氏、6日にも提出

那覇市有地に関する交渉取りまとめ費用として、不動産会社から現金計5千万円を知人女性と連名で受け取った疑いがある同市議会議長の久高友弘氏(74)=自民、当選10回=が議長職を辞任する意向を固めたことが4日分かった。市関係者によると、6日にも辞職願を提出するとみられる。(社会部・城間陽介)
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市関係者によると、久高氏は4日までに議長を辞める考えを周囲に伝えた。
久高氏は市上下水道局や安里配水池などがある市有地の所有権を巡り、2021年2月、不動産会社代表から「土地売買の取りまとめ費用」を名目に、議長室で現金5千万円を受領したことを認めている。
会社代表は市有地の土地登記は誤りであるとして、議長の久高氏に議会対策を期待し現金を提供したと証言したが、久高氏は見返りを否定。「領収書に署名したが金は受け取っていない」と主張した。本紙の取材に「現金は市有地の所有権を訴える民間人女性の成年後見人が持っている」と話した。
県警は久高氏の周辺関係者や市職員への事情聴取を開始し、事実関係を調べている。