「納品できない」卵の入荷停止にスーパー困惑 新たな仕入れ先も見つからず…供給量戻るまで半年~1年

3月6日、新潟県胎内市の養鶏場で陽性が確認された鳥インフルエンザ。この影響で、新潟市にあるスーパーでは8日以降、卵の入荷がなくなるため、店側は対応に追われています。

新潟市西区にあるスーパー「いちまん」。

【齋藤正昂アナウンサー】
「こちらのスーパーでは毎週、卵の最高値を更新していたといいますが、7日の価格は先週から変わっていません。ただ、“お一人様一パックまで”の紙が貼られています」

【いちまん 高井栄二朗 店長】
「少しでも多くのお客様に卵を届けたいという思いで、一人一パックの制限をかけさせていただいた」

卵不足の背景にあるのは、国内で相次いで確認される鳥インフルエンザです。6日も胎内市の採卵用の養鶏場で鳥インフルエンザの陽性が確認されました。

【いちまん 高井栄二朗 店長】
「6日の朝に卵屋さんから連絡が来て、『あすの納品分以降は出荷できない、納品できない』と言われた。今ある分だけで終わり。売り切れ」

そこで高井店長は、県外の卸売り業者にも問い合わせますが…

【いちまん 高井栄二朗 店長】
「私が聞いた福島と群馬は『あなたたちにあげる卵はない』みたいな。だから、たぶんどこも品薄なんでしょう」

影響は卵を使った商品にも。

【齋藤正昂アナウンサー】
「卵を使った、唐揚げや茶碗蒸しなど、お店自慢の総菜にも影響が出てくるといいます」

総菜に使用する卵の入荷もストップしてしまうため、店側は総菜の製造量を減らして対応。それでも2~3日で在庫の卵は尽きてしまうといいます。

【買い物客】
「ちょっと甘口でおいしい。いつも、だいたい来ると、茶碗蒸しを買っていくんですけどね。困った」

【いちまん 高井栄二朗 店長】
「『茶碗蒸しがおいしい』と言って買ってくれているお客さんばかりなので、なくなると寂しいし、売り上げにも直結する」

農林水産省は、卵の供給量が戻るまでには、半年から1年かかるおそれがあるとしていて、先行きが不透明な状況は続きそうです。