今週後半は再び西~東日本で大雨の恐れ 東京も熱帯夜が続く 夜の熱中症にも注意

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この先も梅雨前線は本州付近に停滞するでしょう。今週後半は前線や低気圧が活発になり、西~東日本で大雨の恐れもあります。また蒸し暑い日も続き、熱帯夜の所も7月に入ると増えるでしょう。夜の熱中症にもご注意ください。
1週目24日~30日:今週後半は再び大雨の恐れ

九州から関東甲信では、遅れていた梅雨入りを迎え、本格的な雨の季節に入りました。23日(日)朝の段階でまだ梅雨入りの発表されていない東北南部と東北北部も、この先は曇りや雨の日が続き、雨のシーズンを間もなく迎える見込みです。では、気になる大雨の恐れのある日や暑くなる日を詳しく見ていきます。明日24日(月)は、梅雨前線が九州南部から本州の南岸付近に延び、低気圧が日本海北部から北海道に近づくでしょう。九州は南部を中心に大雨に警戒が必要です。中国地方から東北にかけては、朝までに雨は止んで晴れ間の出る所もあるでしょう。北海道は雨が降ったりやんだりとなりそうです。25日(火)になると、梅雨前線の活動はやや弱まる見込みです。晴れ間の出る所も多くなるでしょう。一方、低気圧が通過する北海道は雨が降り、局地的に雨脚が強まりそうです。26日(水)は、前線に近い九州や、湿った空気の流れ込む四国や中国地方は曇りや雨となりますが、近畿から北海道にかけては晴れる所が多くなるでしょう。27日(木)からは29日(土)にかけては、前線が活発になり本州付近に延びるようになる見込みです。また、前線上に低気圧が発生し、この低気圧や前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込むでしょう。西から雨の範囲が広がり、28日(金)と29日(土)は、東北から九州で雨の降る所が多くなりそうです。西日本を中心に長く雨が降り続き、大雨になる恐れもあります。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水など災害のリスクも高くなることもありますのでご注意ください。最高気温は、雨の降る日でも30℃前後まで上がる所が多くなるでしょう。湿度も高く、蒸し暑くなりそうです。同じ気温でも湿度が高い方が、熱中症の危険度が高くなりますので、今まで以上に注意が必要となります。また、雨に濡れたり、汗をかいた状態で、冷房の効いた部屋に入ると体が冷えて体調を崩す原因となります。濡れた時のためにタオルなどを携帯してもよいでしょう。
2週目7月1日~6日:東京も熱帯夜 寝苦しい夜のスタート

期間後半も本州付近に梅雨前線が停滞するでしょう。7月1日(月)は、低気圧が日本海から北海道付近に進み、この低気圧から延びる前線が本州の日本海側付近に延びる見込みです。北海道は大雨になる恐れがあり、前線のかかる日本海側の地域も雨脚が強まるでしょう。2日(火)以降は、梅雨が明けている沖縄では、晴れる日が多くなりそうです。東北から九州にかけては、曇りや雨の日が多くなるでしょう。まだ先のことなので、梅雨前線が延びる位置はブレがあるため、雨の降る日や地域など変わる可能性はありますが、暖かく湿った空気が流れ込みやすい状態は続くため、大雨になることもありそうです。線状降水帯が発生するような、警報級や災害級の雨になる可能性もあるため、最新の情報を常にチェックするようにしましょう。梅雨のない北海道も短い周期で気圧の谷が通過するため、雨の降る日がありそうです。最高気温は、東北から九州、沖縄は連日のように30℃以上の予想です。内陸など35℃くらいまで上がることもあり、熱中症には常に警戒が必要となるでしょう。また、最低気温を見てもらうとわかるように、東京や名古屋、大阪、福岡では25℃以上の熱帯夜の日も多くなる見込みです。寝苦しい日が増え、夜でも熱中症の危険度も増すでしょう。寝る前に水を飲んだり、枕元に水を用意するなど、対策をするとよさそうです。
熱中症の応急処置

熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。