「子ども部屋」を与えたタイミング、最多はいつ? – 積水ハウス調査

積水ハウス 住生活研究所は3月3日、「小学生の子どもとの暮らしに関する調査」の結果を発表した。調査は1月20日~22日、小学生の長子をもつ全国の20~60代の既婚男女568名を対象にインターネットで行われた。

子どもが小学校に入学してからどのように生活時間が変化したかを聞いたところ、女性は起床時間が「早くなった」が46.1%で、「遅くなった」人は3.0%。そのほか、就寝時間、夕食開始時間でも4割以上の女性が変化したことが明らかに。対して男性は、全項目において変化した人の割合が約2割にとどまり、子どもの就学前後の生活時間変化は男性よりも女性で多く起こっていることがわかった。

また、「宿題や勉強を見るようになった」が54.0%、「学校からのプリント確認の時間が増えた」が45.6%、「習い事の送迎が増えた」が35.7%と、小学校や習い事関連で時間を使うようになった人や、家事関連では「洗濯物が増えた」(44.0%)、「家にある“もの”が増えた」(46.5%)、「収納が足りなくなった」(28.3%)が多くあがった。

次に、子ども部屋の保有状況について調査したところ、小学校1-2年生男子が37.0%、女子は45.7%という結果に。小学校5-6年生では、男子58.3%、女子73.2%と、女子の方が子ども部屋を与えられている割合が高いことが明らかに。

子ども部屋を与えたタイミングは、「小学校1年生」(27.8%)が最も多く、次点は「幼稚園年長相当」で15.9%。子ども部屋を与えた理由については、幼稚園年長相当までに与えた人は「子どもに独立心をつけるため」、小学校1年生は「(将来)一人で勉強できるように」、2-3年生は「(将来)一人で寝られるように」が最も多く、多くの場合が親の希望によるものであるよう。一方で小学校4-6年生では、半数が「子ども(たち)が欲しがったから」と回答しており、子どもの希望で与えた人も多いことが分かった。

次に、子ども部屋を与えている人に、子どもが寝る空間について聞いたところ、「子ども部屋」が39.1%、「家族の寝室」が56.6%。勉強する空間では、「子ども部屋」は22.2%にとどまり、76.5%が「リビング・ダイニング」と回答。学年が上がるにつれ子ども部屋で勉強する割合は増加するものの、5-6年生でも7割以上が主にリビング・ダイニングで勉強していることが明らかに。

また、遊ぶ空間も「子ども部屋」(20.9%)よりも「リビング・ダイニング」(77.2%)が多く、子ども部屋の使用率はあまり高くないことがわかった。

続いて、在宅勤務の場所について聞いたところ、男性は44.8%が、女性では81.8%もの人が「リビング・ダイニング」が一番多いと回答。リビング・ダイニングで子どもと在宅勤務を経験したことがある人に、そのメリット・デメリットを聞くと、50.0%が「子どもの様子を見ることができる」というメリットを感じていることが明らかに。他にも「子どもといつでも会話ができる」(38.2%)、「子どもに不安や孤独感を与えなくてすむ」(27.9%)、「休憩時間に子どもの宿題や学習を教えることができる」(23.5%)という声も。

一方、デメリットとしては、「在宅勤務中に子どもが同じ空間にいると集中ができない」(32.4%)、「Web会議や電話会議などに子どもの声が入ってしまうことがある」(23.5%)が上位に。

最後に、子ども部屋や子どもの空間に関する悩みを教えてもらったところ、3人に2人以上が何かしらの悩みが「ある」と回答。特に、「“もの”が増えて収納が足りなくなった」(39.1%)、「子ども部屋を片付け・整理してくれない」(25.8%)が多かったほか、「子どもが子ども部屋を使わない」「子どもが自分の“もの”を子ども部屋以外に置く」という声も寄せられた。