今も「がれき」が残されたまま 続く住民の苦悩 建物密集地の火事から間もなく2か月

名古屋市千種区の吹上駅の近くで9棟が焼けた火事は、間もなく発生から2か月。火災当日、車の整備をしていた男性が、きのう(8日)地元で説明会を開き、火が出た状況を説明しました。
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間もなく火災から2か月が経つ現場は、今もがれきなどが残されたままです。
(家が全焼した男性)「入りたくても入れないんですよね。全部がやばいので、あれが思い出のレクサスです。すごく色が好きだったんですよ」
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ことし1月11日、千種区の吹上駅近くで9棟の建物が焼けた火事、原因はいったい何だったのでしょうか。出火直前に現場でクラシックカーを整備していたという男性が、きのう(8日)地元で説明会を開きました。
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(クラシックカーを整備していた男性の説明)「僕のミスなんですけど…」
出席者によりますと、こう話した男性は自動車の整備士で、当日は趣味でクラシックカーを整備していました。1年半ぶりにエンジンをかけようとしたところ、ガソリンに火が燃え移ってしまったというのです。この火事で、自宅を失った男性がいます。
(廃棄物処理業者)「リサイクルできないので一番高い部類の産業廃棄物になります」
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全焼した住宅を取り壊し更地にするためには約2000万円かかります。男性は火災保険を契約していましたが、更地にするための費用に保険の適用は受けられませんでした。
名古屋市から費用の一部が補助される見込みですが、残りは誰が払ってくれるのか決まっていません。
(家が全焼した男性)「(いったんは)こちらで払わなくてはいけないという現状があるので。それがすごく悔しいというか、釈然としないというのはあります」
倉庫を失った別の男性も…。
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(倉庫が燃えた男性)「塗料やセメントとか、みんななくなっちゃった。(全部で)500万円くらい。専門業者が来て(更地にするために)100万円から150万円かかってしまうかも」
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一方、火事を起こした男性の弁護士は、警察による捜査の結果次第で賠償責任の有無が変わる、との見方を示しているということです。
火災から、間もなく2か月。住民の苦悩は続いています。