青山商事が展開するSUIT SQUAREから、新プロデュースブランド「CIS.(シス)」が誕生しました。ディレクターには、「AMERI(アメリ)」「Ameri VINTAGE (アメリヴィンテージ)」などを手掛ける黒石奈央子氏を迎え、モードビジネスアイテムを9月下旬から発売を開始します。その特徴や発表会でお披露目となった一部アイテムを紹介します。
○新ブランド「CIS.」とは?
働き方やライフスタイルの変化により多様化するニーズに対応するため、2023年5月に「THE SUIT COMPANY(ザ・スーツカンパニー)」から屋号を変更したSUIT SQUARE。今年2月には、20代中盤~30代をターゲットに置いたドレスカジュアルブランド「GOOVI(グービ)」をローンチするなど、新規顧客の開拓を進めています。
今回、トレンドに敏感な20~30代女性の新規顧客獲得を目指し、ターゲット層から絶大な人気を誇る黒石奈央子氏にオファー。「これまでに経験のないオフィスウェアのディレクションが、自分の可能性や経験値を高められる」と黒石氏が快諾し、新ブランド「CIS.」が誕生しました。
○細部にまでこだわりが光るラインアップ
「CIS.」は、“Classic.Innovative.Stylish”の頭文字から名付けられ、“rules for fashion、enjoy with rules“をコンセプトに、ビジネスウエアという形式的なルールにとらわれず、あえてルールを楽しむようなモードビジネスアイテムを展開。デザインや生地、シルエットに加えて裏地やボタンなどすべてを黒石氏が企画し、これまでにないビジネスアイテムや新たなレイヤードスタイルを提案しています。
展示されたアイテムの中で目を引いたのは、前立てに曲線状のデザインを取り入れたノーカラージャケットです。セットアップとなるパンツは一見シンプルにも見えますが、腰の部分にカービーなデザインをあしらい、あえてトップスをインして目立たせたくなるものでした。
また短丈ジャケットとジレがセットになったトップスは、着こなしを変えると異なるレイヤードが楽しめます。
セットアップのパンツは、フロント部分にある大きなポケットがポイントに。きれいなシルエットを演出します。
トップスには、ビッグブラウスにタンクトップがセットになったものもありました。襟元にポイントで縫ってあるので、それぞれで使用したい場合は簡単に取り外せます。
もう一方のビッグブラウスは、前立てのボタンにこだわりの仕掛けがありました。ボタンを全て出したり、半分だけ覗かせたり、隠したりと、その時のコーディナーとによって見せ方を変えることができます。
カフスにもデザインが施され、シンプルながらも細部まで黒石氏のこだわりが詰まっていました。
今回、お披露目となったアイテムを含む約30アイテムがこの秋より発売、全アイテムは9月11日より公式サイトにて公開されるのだそう。
発表会の最後に黒石氏は、「人生の中で働いている時間が多い中で、ファッションも楽しみたい方がすごくいらっしゃると思います。仕事をしながらも好きな服を着ることができるという喜びを皆さんに提供できたらと思っております。」とアピールしました。
吉川夏澄 よしかわかすみ アパレル、スポーツジムのインストラクターをなどを経験し、現在はOLライターとしても活動中。ファッションをはじめ、コスメ、スキューバダイビング、美食、辛いもの……など幅広い興味を記事として投稿中。 instagram : kassunne67 この著者の記事一覧はこちら