高波や強風によって砂浜が削られた新潟県上越市の「鵜の浜海水浴場」。7月13日の海開きを前に、順調に準備が進んでいます。
【記者リポート】
「上越市の鵜の浜海水浴場です。こちらの道は先月まで砂利道でしたが、現在はこのようにアスファルトで整備されました。そして、砂浜にはしっかりと砂が敷き詰められています」
鵜の浜海水浴場では、冬に吹く北北西の風により離岸堤の設置されていない場所から波が入ってきて、今年5月時点では砂浜が大きく削られてしまっていました。
6月には約4000トンの砂を運び込んで敷きならす砂浜の再生工事が行われ、7月4日までに無事完了。
砂浜には海水浴を楽しむのに十分な量の砂があり、駐車場から砂浜へ続く道もアスファルトで舗装されました。そして…
【記者リポート】
「人魚像はもともと台の上にありましたが、台の周辺には砂が少なく、転落の危険性があるため、現在は柵が張られています。代わりに、今年は10mほど離れた位置に設置されています」
鵜の浜海水浴場のシンボル的存在の人魚像も従来の場所と同じく、海と夕日を背景に撮影できる場所で海水浴客を出迎えます。
海開きに向けて海水浴場の整備が完了し、地元の観光宿泊施設も安堵した様子です。
【鵜の浜温泉観光組合 八木健一 組合長】
「おかげさまで海開きが予定通り開催される。ぜひ、海水浴に足を運んでほしい」
ただ、時間が経てば高波や強風によって再び砂浜が削られてしまうことも考えられるため、恒久的な対策の必要性も感じています。
【鵜の浜温泉観光組合 八木健一 組合長】
「今後の鵜の浜温泉の存続にかかわること。実際、いま砂を敷いたが、今後どうなるかが心配」
9日は海水浴エリアを示すブイの設置作業が行われた鵜の浜海水浴場。砂浜の清掃などを経て、13日に海開きを迎えます。