LIFULLは3月9日、「賃料が上がっている相鉄線の駅ランキング」を発表した。対象物件は、2021年12月~2022年2月および2022年12月~2023年2月の期間中に、LIFULL HOME’Sに掲載されていた築30年以内、30平米未満、駅徒歩10分以内の居住用賃貸物件。
LIFULL HOME’Sに掲載されている各駅から徒歩10分以内/築30年以内/30㎡未満(ワンルームタイプ)の居住用賃貸物件の平均賃料について、昨年からの上昇率の高い順にランキングした結果、相鉄いずみ野線の「ゆめが丘」(上昇率+24.6%、平均賃料54,975円→68,493円)が1位となった。
同社運営の街の情報サービス「まちむすび」によると、「ゆめが丘」は、「田んぼや川が近くにあり、静かに暮らしたい人に向いている」という声もあれば、「娯楽施設が少ない」「買い物が不便」と残念に思っている人も。新横浜線の開業に伴う駅周辺の開発も期待される一方で、自然豊かな環境を残しつつ開発を進めるとの意向もあり、当面は交通利便性が向上した長閑な街を楽しむことができそう。
続く2位は、相鉄本線の「相模大塚」(+23.7%、51,960円→64,297円)がランクイン。小田急江ノ島線も通り、交通利便性の高い「大和」(平均賃料63,429円)まで1駅という立地条件で、ファミリータイプの賃貸物件が多いエリア。これまで「大和」より賃料水準が安価だったが、今回の開業に合わせて賃料が急上昇。「大和」とほぼ同じ水準まで上昇している。
3位は、相鉄いずみ野線の「南万騎が原」(+19.6%、46,595円→55,710円)。横浜市と相鉄グループによるリノベーションプロジェクトによって駅周辺の開発が進められており、豊かな自然と良好な住環境の双方を享受することができるのが魅力のエリア。
以下、4位「緑園都市」(+13.0%、58,571円→66,194円)、5位「弥生台」(+12.6%、50,624円→56,984円)と続き、TOP5中4駅が「相鉄いずみ野線」の駅という結果に。これまで、「湘南台」が終着でその先の接続がなく、横浜方面に出る以外の移動手段はなかったが、今回のJR線および東急線との一連の相互乗り入れにより、飛躍的に交通利便性が向上。これにより、賃料の上昇率が大きくなったことが伺える結果となった。