これでビール、はたまたワイン?
多くの航空会社の国際線では、機内食の特別メニューのひとつとして、子ども向けの食事「チャイルドミール」を選ぶことができます。JAL(日本航空)のチャイルドミールは、そのルックスからSNSや一部メディアから取り上げられたこともあるほど、かわいらしいビジュアルをしていることが特徴です。ただその味は大人はあまり食べる機会はないというのが実情です。今回JAL協力のもと、同社のチャイルドミールを実食しました。
激カワビジュアルで話題沸騰!? JAL「子ども向け機内食」、…の画像はこちら >>JALの「チャイルドミール」(乗りものニュース編集部撮影)。
今回実食したのは2歳以上の小児を対象とした、エコノミークラス向け機内食。メニューは4皿で、メインディッシュのほか、メニューはフルーツ類、ポテトサラダ、ウインナー、チョコレートが乗せられたミルクプリンなどで構成されています。このほかにお米で作られたメープルマフィン、ビスケット「たべっ子どうぶつ」がトレーに並べられています。トレーに並べられているレパートリーは、通常機内食なみのレベルです。
一方そのビジュアルは噂に違わず、かわいらしさにあふれています。デザートのプリンには犬の顔をしたチョコレートが鎮座。「くまのきまぐれコック」と名付けられたメインディッシュには「クマのコックさん」の顔がかたどられており、食べるのを躊躇してしまうほどです。ウインナーときゅうりを挿す串も、象のイラストが描かれたものが使用されているなど、細かなところにも工夫が見られます。
そしてメインの「くまのきまぐれコック」はグラタンが横に添えられ、「クマのコックさん」の顔部分はサフランライス、クマのコック帽は卵で巻かれたソーセージで、耳部分はミートボールで作られています。下にはカレーが敷かれており、サフランライスをそれにつけて食べることができます。
そしてこれらのメニューは、実は大人が食べても結構満足感が期待できるような内容となっています。量も通常機内食とほとんど同等に感じられ、カレーこそ”辛さ控えめ”であるものの、各メニューの味もしっかりとした味付けで、目をつぶって食べれば「子供向けの味付け」とは思えない仕上がり。何よりソーセージやミートボール、ポテトサラダといった、子どもから大人まで「みんな大好き」なメニューが片っ端から並んでいるのは、子どもでなくてもワクワクできる方も多いでしょう。
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JALの「チャイルドミール」(乗りものニュース編集部撮影)。
実はJALによると、この「チャイルドミール」は大人でも提供可能なのだとか。公式サイトからは対象便出発の25時間前まで(ハワイ・コナ線の一部便を除く)、電話・メールでは対象便出発24時間前まで予約が可能なのだそうです。
ただ、特別機内食提供旅客ということを判別しやすくする意味で、出発後に「CHML」と書かれたシールが自席に貼られるのが一般的ですので、その意味がわかる人には少しびっくりされるかもしれませんが……。