大型で強い台風3号 24日~25日 非常に強い勢力で先島諸島…の画像はこちら >>
現在、南にはダブル台風(3号、4号)が発生しています。このうち、大型で強い台風3号は今後勢力を強めながら北上し、24日(水)から25日(木)にかけて、非常に強い勢力で沖縄県の先島諸島に接近する見込みです。暴風や高波に厳重に警戒し、大雨や高潮にも警戒してください。
日本近海の海面水温
上図は、7月21日(日)時点での、日本近海の海面水温を示したものです。台風の盛衰は海面水温に大きく左右され、27℃以上で発達するといわれます。台風3号の進路にあたる沖縄の近海は31℃以上とかなり高くなっており、今後も発達に寄与するものと思われます。なお、台風が発生、通過した海域は、海面水温が下がるという特徴があります。今年は台風の発生数がまだ少なく、30℃前後の海域が九州南部や四国沖、伊豆諸島付近にまで及んでいます。つまり、今後新たに発生する台風が本州付近に近づくコースを進んだ場合、勢力を維持したまま接近することも考えられ、今回の台風だけではなく、この先、発生するであろう台風の動向に注意が必要です。
台風3号 24日~25日に先島諸島へ接近
台風3号は今後も勢力を強めながら、24日から25日にかけて、非常に強い勢力で先島諸島へ接近する見込みです。各地で予想される風や波、雨の予想です。○風の予想・23日に予想される風向、最大風速(最大瞬間風速)沖縄本島地方 南東の風 15メートル(25メートル)宮古島地方 東の風 18メートル(30メートル)八重山地方 東の風 20メートル(30メートル)・24日に予想される風向、最大風速(最大瞬間風速)沖縄本島地方 南東の風 17メートル(30メートル)大東島地方 南の風 15メートル(25メートル)宮古島地方 南東の風 25メートル(35メートル)八重山地方 東の風 45メートル(60メートル)○波の予想・23日に予想される波の高さ沖縄本島地方 5メートル うねりを伴う大東島地方 3メートル うねりを伴う宮古島地方 7メートル うねりを伴う八重山地方 7メートル うねりを伴う・24日に予想される波の高さ沖縄本島地方 7メートル うねりを伴う大東島地方 5メートル うねりを伴う宮古島地方 10メートル うねりを伴う八重山地方 11メートル うねりを伴う○雨の予想・23日18時から24日18時までに予想される24時間降水量(いずれも多い所)宮古島地方 150ミリ八重山地方 200ミリ・24日18時から25日18時までに予想される24時間降水量(いずれも多い所)宮古島地方 100ミリ八重山地方 100ミリ先島諸島では、24日から25日は一部の家屋が倒壊する恐れもある猛烈な風が吹く見込みです。また、23日から26日頃にかけて、先島諸島では大しけや猛烈なしけとなり、沖縄本島地方では大しけとなるでしょう。暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒し、台風の進路等によっては大雨や高潮にも警戒してください。
台風が近づく前の対策 暴風に備えて
台風の暴風が怖いのは、いざ暴風になると、身動きが取れなくなるということです。そこで、暴風に対して、事前に3つの点について、確認したり、備えたりしておく必要があります。1つめは、雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。2つめは、屋外に置かれている、飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり固定するか、室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは、看板が飛ばされたり、自動販売機が倒れたりしないか、確認してください。3つめは、暴風で飛ばされてきたもので、窓ガラスが割れないよう、窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても、破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。
台風の暴風 家の中で いるべき所は
台風は、中心が近づくにつれて暴風をもたらし、さらに台風のスピードが遅いと、暴風が長い時間続く場合があります。また、台風の中心から離れていても、大気の状態が不安定になり、竜巻などの突風が吹くこともあります。暴風や突風によって、建物に様々な物が飛んでくることもありますので、室内でも十分な注意が必要です。具体的には、台風が近づいている時には、屋内でもできるだけ窓から離れましょう。なるべく家の中心部に近い所で、窓のない部屋に避難してください。もし窓がある場合は、窓を閉めて、カーテンを引き、雨戸やシャッターがあれば、閉めておきましょう。風が強くなってからの屋外での作業は、暴風によって転倒する恐れがありますので、絶対にやめてください。