地震でがれきに埋まったハスキー 救助隊員が駆け付けると… 「涙があふれた」

2023年2月6日、トルコ南部で大地震が発生し、トルコと隣国のシリアに壊滅的な被害をもたらしました。
同年3月8日時点、両国で亡くなった人は合わせて5万人を超えています。
しかし、被災地では懸命な救助活動が行われる中、希望の光となるような出来事も起きているのです。
トルコの動物保護団体『Haytap』は連日、倒壊した建物からたくさんの動物たちを救出し、飼い主と再会する手助けをしています。
そして、この大地震の発生から22日後、また1つ、喜ばしい救助劇がありました。
がれきの下から、1匹の犬が助け出されたのです。
アレックスという名前のシベリアンハスキーで、崩れた2階建てのビルの中から鳴き声を聞いた飼い主さんが『Haytap』に助けを求めたとのこと。
がれきの奥のほうに犬の姿を確認した救助隊員たちは、「アレックス!」と名前を呼び、口笛を吹いて犬を近くに来させようとします。
しかし、犬は怖がっているのか、なかなか隊員たちに近付いてきません。
何度も「アレックス、おいで!」と呼び続ける隊員たち。
そしてついに…救出の瞬間をご覧ください。
※動画はInstagram上で再生できます。
Hayvan Haklar Federasyonu(@haytap)がシェアした投稿
無事に助け出されたアレックスは、体重が減少していたものの大きなケガはなく、元気だということです!
用意された水を夢中で飲むアレックスは、よほどノドが渇いていたのでしょう。
このニュースはトルコ国内はもちろん、海外メディアでも報道され、『Haytap』が投稿した救出の動画には喜びの声が殺到しました。
・朝から涙があふれた。本当によかった。
・22日間も飲まず食わずで生き延びたなんて…この犬は戦士だ。
・救助隊員のみなさん、素晴らしい仕事をしてくれてありがとう!
アレックスが水も食べ物もない状態で22日間も生き延びられたのは、奇跡としかいいようがありません。
突然、崩れ落ちた建物の中に閉じ込められ、身動きがとれなくなったアレックスは、どんなに不安だったことでしょう。
未曾有の震災を乗り越えて飼い主さんと再会できたアレックス。これからも元気で長生きしてほしいですね。
[文・構成/grape編集部]