ベテラン配達員が『伝票』を見て疑問 理由に「当たり前では」「確かに」

荷物を正確に届けるのが仕事の配達員にとって、伝票に書かれたデータはもっとも重要です。
伝票に記載された、送り先や品物名といった情報を元に、配達員は日々さまざまな工夫をしながら仕事をしています。
大切な荷物をしっかりと届けてもらうためにも、利用者は伝票をできるだけ正確に記入する必要があるでしょう。
配達員として長年働いた経験を生かし、宅配便にまつわるエピソードを紹介している、漫画家の、ゆきたこーすけさん。
あるベテラン配達員から寄せられた『近年よく抱く疑問』について、共感しながら漫画を描きました。
エピソードの寄稿者によると、プロの配達員として数多くの荷物を運んでいる際、伝票のある点が気になるのだそうです。
出典:運び屋ゆきたの漫画な日常
出典:運び屋ゆきたの漫画な日常
手紙や宅配便の宛先に書かれた名字と、家の表札に記載された名字が異なる場合に用いる、『様方』という敬称。
例えば、田中さんが世帯主の個人宅に、なんらかの理由で佐藤一郎さんが一緒に暮らしているとします。その場合、宛名には『田中様方 佐藤一郎様』と記載するのです。
もしかすると、デジタル化によってそもそも郵便などを利用する機会が減ったためか、こういった敬称を知らない人が増えているのかもしれません。
配達員としては、「表札と宛名が違うが、合っているのだろうか」と心配するのも無理はないでしょう。可能であれば、利用者は『様方』を用いたほうが安全といえます。
日々多くの伝票を目にするベテラン配達員ならではの『気付き』に、漫画の読者からはさまざまな意見が寄せられました。
・『様方』って当たり前かと思っていたのでビックリ。こういう配慮は必要だよね。
・手書きの伝票はともかく、ネット通販経由だと『様方』って使いづらいんだよな…。
・いわれてみれば、確かに!『様方』を知らない人は少なくないのかも。
セキュリティ面を考慮して、昨今はあえて表札を出さない家も少なくありません。
誤配が起こっては、配達員だけでなく利用者も大変な思いをするはず。伝票の記入する際は、配達員にしっかりと情報が伝わるように意識したいですね。
[文・構成/grape編集部]