石川県・加賀市で顔認証に挑戦するスタートアップが政府から評価

「加賀市版スマートパス構想」を推進するELEMENTSが日本スタートアップ大賞2024で総務大臣賞を受賞した。

石川県加賀市では、国家戦略特区を生かし、スタートアップ支援および協創を進めている。同市は「スマートシティ加賀」をスローガンに掲げ、そのひとつの施策として、今年3月から顔認証の技術を活用し、さまざまなサービスを”顔パス”で利用する実運用をスタートした。

この実運用を同市と推進してきた、ELEMENTS社が7月22日、総理大臣官邸で開催された「日本スタートアップ大賞2024」において、総務大臣賞を受賞した。

一般的に顔認証システムについては、その利便性は非常に魅力とされながらも、「生体」を認証する技術への懸念や不安の声も聞かれるという。しかし、同社の個人認証セキュリティ技術レベルの高さや、「顔パス」チェックインスピードの利便性などが優れていることなど、同件の受賞を加賀市としても大変喜ばしく受け止めているという。

実際に加賀市へ実装し、利用者数は約2000人(2024年7月現在)となっており、「加賀市版スマートパス構想」も着実に進んでいる。

今後も加賀市は大企業における新規事業や、スタートアップなどの先端技術における挑戦を支援し、国家戦略特区として、「世界で一番ビジネスのしやすい環境」を目指し、これまでになかった新しい事業に挑戦するチャレンジャーを応援していくとのこと。