日本コカ・コーラ、静岡県御前崎市および掛川市と連携協定を締結 – 農業サプライチェーンに着目し周辺流域の健全性向上を推進

日本コカ・コーラは、持続可能な水資源保全をさらに推進するため、静岡県御前崎市および掛川市と連携協定を締結し「原材料」に目を向けた水資源保全活動として、農業サプライチェーン周辺流域の健全性向上を目指すことを8月1日に発表した。同社と両市は、地域社会に根差した3か年の活動計画をそれぞれ策定し、2025年春より順次開始する予定とのこと。

コカ・コーラ社にとって、水は同社の製品の多くに含まれる最初の成分であると同時に、コカ・コーラシステムの事業や同社が事業を展開している地域社会にとっても欠かせないものだ。同社では、2021年に米国ザ コカ・コーラ カンパニーが策定した「責任ある水の利活用と水資源保全のためのグローバルフレームワーク(2030年水資源保全戦略)」に基づき、「OUR OPERATIONS(工場の運営)」「OUR WATERSHEDS(流域)」「OUR COMMUNITIES(地域社会)」の3つの観点から持続可能な水資源の保全を推進している。また、コカ・コーラシステムでは、これまで全国21か所の全ボトリング工場の19周辺流域すべてにおいて水資源保全活動に取り組んできており、2024年末までに100%以上の水源涵養率を達成できる見込みだという。

今回、「原材料」の育成などにも多量の水を使用することに着目し、農業サプライチェーン周辺流域の健全性向上を目指した活動を推進する。その一環として、コカ・コーラ社の優先原材料のひとつである「茶葉」において、2024年現在、茶農家含めたサプライチェーンが存在しコカ・コーラ社製品への茶葉の使用実績のある静岡県御前崎市・掛川市と連携協定を締結するに至った。

同社は静岡県を流れる大井川、菊川、太田川を農業サプライチェーン周辺流域として設定、流域の下流に位置する御前崎市では、湧水保全や森林保全活動を支援し、地域の水環境の保全へ取り組む。掛川市では、お茶やお米などの環境に配慮したやさしい農法の推進を通じて、持続可能な農業の実現とともに、健全な水環境の保全に寄与していく。