実在する弁護士をかたり損害賠償金の支払いを求める文書が突然送られてくるケースが相次いで確認されています。県警は「身に覚えのない請求は不審に思ってほしい」と呼びかけています。
「最終警告、損害賠償金お支払いのお願い」と題された文書。
そこに書かれているのは…
『300万円の損害賠償請求が認められました。お支払いいただけない場合裁判所に強制執行の申し立てを行わざるを得ません』
その振込先口座の名義や文書の送り主名には実在する法律事務所と弁護士の名前が使われています。
【杉本キャスター】
「不審な文書はこちらの接骨院のFAXに何の前触れもなく突然届きました。全く身に覚えがない内容だということです」
接骨院にFAXで文書が届いたのは14日午後3時過ぎ。
院長はすぐに架空請求だと気付いたといいます。
【ほそかわ鍼灸院接骨院 細川 悟史 院長】
「まずこれがFAXでくることはありえないですよね」
【杉本キャスター】
Q何でここに来たのかは
【ほそかわ鍼灸院接骨院 細川 悟史 院長】
「全くわからない、被害が出ないことを願いたい」
今回、文書に名前が使われていた法律事務所は「一切関係がない。事件と関係なく請求を行うことはない」としています。
こうした実在する弁護士の名前をかたった不審な文書が送付されるケースが相次いで確認されていて、柏崎市では14日から10件ほどの相談が寄せられています。
市は「詐欺である」とし、文書が届いた場合は警察に通報するよう急遽メールなどで注意喚起を行いました。
県警によりますと、これまでに県内で被害は確認されていないということですが「身に覚えのない請求は不審に思ってほしい」と注意を呼び掛けています。