止まらぬ猛暑 今日も午前から体温超え 40℃に迫る所も 午後…の画像はこちら >>
今日5日(月)も午前から気温が急上昇中。すでに体温超えの危険な暑さとなっている所も。午後は更に上がり、40℃に迫る所もありそうです。気温が上がる午後は大気の状態が不安定。晴れている所も天気の急変に注意が必要です。
朝のスタートから30℃近く
昨日4日は広い範囲で晴れて、最高気温35℃以上の猛暑日地点は301地点と過去最多となりました(気象庁が現在の方法で統計をとり始めた2010年以降)。昨日4日は関東以西で局地的にゲリラ雷雨となりましたが、夕立がなかった福岡市では午前9時までの最低気温が29.8℃と、今日も朝のスタートラインから高くなっています。日中は強い日差しとともに気温がハイペースで上昇中。11時半までの最高気温は、大宰府(福岡)37.7℃、日田(大分)37.3℃など、すでに体温超えの危険な暑さとなっています。
午後は40℃に迫る所も 天気急変にも注意
午後は更に気温が上がり、最高気温は山口市(山口)・久留米市(福岡)・人吉(熊本)で38℃など、今日4日も40℃に迫る危険な暑さが続き、猛暑日地点は12日連続で150地点を超える予想です。沖縄~東北南部にかけて32都府県に「熱中症警戒アラート」が発表されています。大雨被害にあった山形県でも山形市などで今年初の猛暑日になる予想です。復旧作業は熱中症に厳重に警戒して下さい。【予想最高気温】38℃ 名古屋・山口・久留米(福岡)・人吉(熊本)37℃ 岐阜・大阪・熊本など36℃ 京都・岡山・広島・高松など35℃ 東京都心・前橋・熊谷・富山・山形など激しい運動は原則中止。「休息・冷却・水分補給」をこまめに行い、暑さを感じにくい高齢者や小さなお子さんにはこまめに声かけするなど、熱中症に厳重な警戒が必要です。気温が上がる午後は、今日も大気の状態が非常に不安定となります。晴れている所も急な激しい雨や落雷、突風に注意が必要です。「山の雷、川の増水」といいますが、山で雷雨があると、下流の川は晴れていても急に増水することがあるためご注意下さい。また、山沿いだけでなく、市街地でもゲリラ雷雨の恐れがあります。自分が住んでいる所は晴れていても、隣町では滝のような雨というゲリラ的な降り方となりそうです。市街地でも、局地的に道路が一気に冠水し、交通機関に影響がでる恐れがあるため注意が必要です。【天気急変のサイン】・急にモクモクと黒い雲が見える・ゴロゴロと雷鳴が聞こえる・急に冷たい風が吹くこのような前兆を感じたら、すぐに頑丈な建物など安全な所へ避難してください。
熱中症の症状とは?
熱中症には、様々な症状があります。はじめは「手足がつる」「立ちくらみ」「めまい」「生あくび」「筋肉痛」「筋肉のこむら返り」などです。また、汗が止まらない、あるいは、汗が出ないなど「汗のかき方がおかしい」というものもあります。他にも「なんとなく体調が悪い」「すぐに疲れる」というのも初期症状です。また、周囲の方から見て「イライラしている」「フラフラしている」「呼びかけに反応しない」「ぼーっとしている」といった、いつもと違う症状も、熱中症を疑うポイントです。症状が進むと、「頭痛」「嘔吐」「虚脱感」「倦怠感」「集中力低下」「判断力低下」などが起こります。応急処置をしても症状が改善されない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。自力で水が飲めない、応答がおかしい時は、ためらわずに救急車を呼んでください。
プレクーリングで熱中症予防
熱中症対策の1つに「プレクーリング」があります。これは、屋外の作業などを始める前に、あらかじめ体を冷やしておくことで、作業中に体温が上がるペースを緩やかにする方法です。プレクーリングには、2つの種類があります。1つは、体の内部から冷やす方法です。冷たい物を飲むことで、体の内部から冷やすことができますが、おすすめは「アイススラリー」です。スポーツ飲料と、凍らせたスポーツ飲料を、ミキサーで撹拌して作ります。微細な氷と液体が混ざっているので、液体だけを飲む時に比べて、冷たさがゆっくりと体の内部に浸透します。水分だけでなく、塩分や栄養素も補給できますが、一度に大量に飲むと、胃に負担をかけるので、少しずつ飲みましょう。1回に100グラム程度、数回に分けて飲むのがよいとされています。もう1つは、体の外部から冷やす方法です。保冷剤などが体に接触するように作られたクールベストや、ファンのついた上着を着るのもおすすめです。また、水の入った器に手や足を入れて、10分程度、冷やすだけでもプレクーリングできますが、水温は10~15℃が効果的で、温度が低すぎると血管が収縮してしまい、逆効果になります。他にも、休憩時間に、椅子に座り、手足を水につけながら、スプレーで全身に水をかけて扇風機で風を送ると、脱水状態が軽減されます。プレクーリングは、いくつかの方法を組み合わせて実施すると、より効果的です。暑い中での作業でも、できるだけ熱中症を防いでください。