ウクライナ軍のF-16、本格運用スタート!
ウクライナ大統領府は2024年8月4日、アメリカ製のF-16「ファイティングファルコン」戦闘機の運用が始まったことを発表するとともに、その様子を映像で公開しました。
なお、映像では、式典においてウクライナの政治指導者ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が軍人らの前で訓示する様子も収められており、彼自身の公式Xでは要約する形で次のように投稿しています。
映像で公開! ウクライナ軍の新戦力「F-16戦闘機」が初披露…の画像はこちら >>F-16「ファイティングファルコン」戦闘機(画像:ウクライナ国防省)。
「ウクライナ空軍は現在、進化するための新たな段階にあります。新たな基準、すなわち西側戦闘機の運用態勢へと移行させるために、私たちは多くのことを行ってきました。この戦争(ロシアによるウクライナ侵略)が始まって以来、私たちはパートナー諸国と、ウクライナの空をロシアのミサイルや航空機から守る必要性について話し合ってきました。
我々は戦闘機を含む防空能力を始めとした国防軍の能力を強化するため、何度も会議や交渉を行ってきました。そのなかで『不可能だ』という言葉も幾度となく耳にしましたが、今、我々の希望は現実になっています。ウクライナのF-16。我々はこれを実現したのです。
これら航空機を巧みに使いこなし、自国のために運用を始めた我が国の軍人全員を誇りに思います。また、F-16に関して協力してくれた全てのパートナー、そして我々の航空機要請を最初に受け入れてくれた国々、デンマーク、オランダ、アメリカ、それら各国の人々全員に感謝します。皆様のご支援をありがたく感じています。
私は、自国空軍と全ての軍人たちが、我が国に勝利を呼び寄せる戦果を挙げること、すなわちウクライナにとって公正な平和をもたらすことを願っています」
式典には2機のF-16が各種ミサイルや増槽(外装式燃料タンク)を付けた状態で並べられており、映像内では離陸し、上空を編隊飛行する様子も収められています。
ウクライナは2024年8月現在、デンマーク、オランダ、ノルウェーから100機弱のF-16を受領する予定です。
なお、2024年6月にはフランスも自国空軍で運用中のダッソー「ミラージュ2000」戦闘機を、ウクライナに供与すると発表しています。