「珈琲で豊かな人生を導くー」活動や「世界で1つだけのショルダーバック」などの商品認定!
東京・墨田区が「ものづくりのまち」として区内の価値ある商品や飲食店メニューをPRする目的でブランド認証する「すみだモダン」の2022年度発表会・認証式が16日、すみだ北斎美術館で行われ、「珈琲で豊かな人生を導く『Coffee Conductor “Sumida”』としての活動」など13の活動と「世界で1つだけのショルダーバック」などの商品が認証された。「すみだモダン2022」に認証された活動と商品は、18日から31日まで「コトノモチ at TOKYO」で一般に披露され、季節のファッションアイテムは31日までコレド室町テラス1階の「日本百貨店にほんばし總本店」でも展示される。
「すみだモダン」は、江戸時代から続く「ものづくりのまち」としての産業ブランド力をPRするため、2009年に「すみだ地域ブランド戦略」として開始したのがきっかけ。「ものづくりを通じて、未来のスタンダードを創造し、人々の幸せを育む活動」を定義に掲げ、21年9月に名称を「すみだモダン」にリニューアルした。商品そのものだけではなく、バックグラウンドにある事業者の活動にも光を当てて産業プロモーションを推進している。事業者の「活動」やそれに関連する「商品」を公募、すみだモダンの理念としての5つの基準(1)持続可能性(2)共創性(3)独自性(4)多様性(5)積極性ーとの合致度を審査し、ブランド認証する。
今回認証された13の活動のうち「珈琲で豊かな人生を導くー」活動は、珈琲を軸に商品開発や人材育成に取り組み、日本初の国内加工によるデカフェ「イノセントコーヒー」を開発した実績が評価された。このほかにも「駆除獣皮の資源化と新たな消費文化の形成を目指し、鹿革ジャンパーを製造する活動」や「X線検査支援システムを開発・普及し、がん検診の受診率を向上させる活動」、商品としては天然油脂を原料に仕上がりまでに100時間かけて伝統的な釜焚き製法で作った「Mマークシリーズ」石鹸などが認証された。
墨田区はもろもろ技術力の高い人が集まっている地域とされるが、下請けが多く、自らブランドを作ることが少なかったことから、ブランディングして世界に向けて発信していく墨田区による積極的な取り組みの1つ。審査にあたったメンバーからは「さらに成熟度を高めたモノづくりに取り組み、次なる10年にしていきたい」と、さらなる“すみだブランド”の向上に意欲的な意見が出された。