匝瑳市野手の住宅で住民の無職、土屋好夫さん(78)の遺体が見つかった事件で、土屋さんの顔に襲われた際に付いたとみられる複数の傷があったことが26日、匝瑳署捜査本部への取材で分かった。発見時に布団をかけていなかったことも捜査関係者への取材で判明。捜査本部は現場検証を行うとともに、土屋さんの交友関係などを調べる。
捜査本部によると、土屋さんは寝室のベッドに頭から血を流して倒れていた。死因は頭を殴打されたことによる頭部外傷の疑いとされ、室内に争った形跡や着衣の乱れはなかった。死後1週間以上が経過しており、今月上旬に殺害されたとみられる。
土屋さん方の窓ガラスなどに壊れた形跡がなかったことも分かった。玄関は施錠されていたが、鍵のかかっていないところもあり、捜査本部は犯人の侵入経路を慎重に調べる。
事件は、20日午後、土屋さん方を訪れたガス料金の徴収担当者が応答のないことを不審に思い、未施錠だった台所の引き戸から室内に入り発覚した。土屋さんは1人暮らしだった。