8月9日、夏の甲子園の初戦に臨んだ新潟産大附属。2017年に全国制覇の経験もある埼玉代表・花咲徳栄に逆転勝ちし、県勢7年ぶりの勝利を挙げました。
【記者リポート】「新潟産大附属ナインの甲子園初戦を応援しようと、3塁側アルプスには約1300人が集まりました」9日の第1試合で埼玉代表の花咲徳栄と対戦した新潟産大附属。【記者リポート】「新潟産業大学附属高校の地元、柏崎市のパブリックビューイング会場。こちらの会場には朝から200人以上が駆け付けており、メガホンをたたきながら約500km離れた甲子園へ声援を送ります」柏崎市の高校として初めて夏の甲子園に出場した産大附属ナインに市民もエールを送ります。【柏崎市民】「相手はすごく強いと思うが、みんなで協力して頑張ってほしい」
産大附属の先発はエース宮田。初回は三者凡退に抑えた宮田でしたが、2回裏、プロ注目の4番・石塚にレフト前ヒットを打たれます。その後、1アウト3塁とされると、犠牲フライで先制点を許します。追いつきたい産大附属は4回表。3番・高橋、6番・中村のヒットで2アウト1・3塁のチャンスをつくります。しかし、ここは最速148キロ右腕、花咲徳栄のエース・上原を前に得点することができません。それでも6回表、先頭の4番・多田がレフト前ヒットで出塁し、内野ゴロなどで3塁に進むと打席には7番・千野。左中間へのタイムリーツーベースヒットを放ち、同点に追いつきます。
同点に追いついた直後の6回裏。5回1失点の好投を見せた宮田に代わり、田中がマウンドへ。田中は先頭にヒットを許しますが、続く3番・4番を抑え、無失点で切り抜けます。すると7回。2アウト3塁のチャンスをつくり、4番・多田。三遊間を破るタイムリーヒットヒットが飛び出し、逆転に成功します。田中は花咲徳栄打線に的を絞らせず、わずか1安打に抑える好投を見せ、最後のバッターをセンターフライに打ち取り試合終了。全国制覇の経験もある強豪・花咲徳栄を2-1で下し、県勢としては40年ぶりとなる初出場・初勝利を挙げました。【柏崎市民】「やった~。うれしい」【柏崎市民】「感動して涙が止まらなかった。みんなが頑張っている姿を見て、こちらも元気をもらった。次も頑張ってほしい」【柏崎市 櫻井雅浩 市長】「次もそれぞれの信じる力で激戦を突破してくれると思っている。期待しています」
破竹の勢いで新潟大会をノーシードで勝ち上がった産大附属。舞台が甲子園に移ってもその快進撃が続いています。【新潟産大附属 平野翔太 主将】「新潟は令和に入ってから勝利がなかったということで、自分たちが勝って歴史を変える、そして監督を甲子園での勝利監督にするというのはずっと言っていたので、そのような目標というか、達成できたというのはすごくうれしい」【新潟産大附属 吉野公浩 監督】「うちはとにかく食らいついていくだけ。また、きょうのように攻める姿勢を忘れずに、どんどん果敢に相手に向かっていきたい」新潟産大附属の2回戦は8月14日、春の近畿王者・京都国際と対戦します。