暖かい日が増え県内でも桜の便りが待ち遠しい日々となっています。こうした中、去年12月の寒波による被害を受けた佐渡市では少しずつ春の景色が広がり観光シーズンを迎える準備が進んでいます。
去年12月の寒波により崩れた海岸の岩場など被害の爪痕が残る佐渡市。
それでも暖かい日が増え、菜の花が咲き誇るなど徐々に島が春色に染まってきています。
【佐渡市民】
「厳しい冬を過ごして、きょうはねちょっと春めいた天気で大変気持ちがいいと感じています」
海ではアワビなどのほかに甲殻類の一種で知る人ぞ知る春の味覚「カメノテ」の収穫作業が
【漁師】
「春になって穏やかにならないととれない、これはみがいっぱい入っている」
また「ナガモ」と呼ばれる海藻を漁師が天日干しする昔ながらの光景も見られました。
【めおと岩観光 佐々木 英之 社長】
「おいしいナガモのとろとろっとしたのがお味噌汁に合う。ぜひ食べてもらいたい。ことしもおいしい」
一方、本格的な観光シーズンを前に小木地区では…
【子ども】
「楽しい」
港を盛り上げようと開かれたイベントの会場で子どもたちの元気な声が響いていたほか、古いものでは江戸時代から伝わるというひな人形を展示する催しも行われています。
【店主】
「着物の色が上品だな新しくなるほどちょっときれい。こういう小さいのは上品に見える」
春らしいイベントに活気づく佐渡市。
観光名所の一つ「尖閣湾」では古くなった木製の柵を修繕する作業が急ピッチで進められるなど、島全体で観光客の受け入れ体制を整え本格的な観光シーズンを迎えようとしています。