川口ゆりの契約解除に物議 事務所が声明 「アナウンサーは言葉を扱うプロ」

2024年8月16日、芸能事務所『VOICE』はウェブサイトを更新。
所属していた、フリーアナウンサーの川口ゆりさんの不適切投稿を巡る契約解除について、改めて声明を出しました。
川口さんは同月8日、自身のXアカウントで「事情があるなら申し訳ないけれど、夏場の男性や不摂生をしている人の体臭が苦手すぎる。シャワーや汗拭きシート、制汗剤をできれば使ってほしい」などと投稿。
男性に対する差別として批判の声が多く集まり、物議をかもしました。
騒動を受け、同月11日に同社は川口さんとの契約を解消したことを発表。川口さんも、Xに謝罪文を公開しました。
この度は私の不用意な発言で不快にさせ、傷つけてしまった方が多くいたこと、大変反省しております。言葉を扱う仕事をしている者として未熟でした。以後、言葉で誰かを傷つけてしまうことがないように精進してまいります。本当に申し訳ございませんでした。
ネット上では「当然の判断」「厳しすぎるのでは?」とさまざまな議論が巻き起こり、中には「川口さんの素行が悪かったからではないか」という憶測まで広まる事態に発展してしまいます。
これを受け、『VOICE』は『お問い合わせへのご回答』と題して、川口さんの契約解除の経緯や理由を詳しく説明しました。
多数のお問い合わせをいただいておりますので、ご質問の多い内容について回答をまとめました。
①契約解除の理由と経緯について
当社の判断につきましては公表の通り、言葉を扱う仕事である以上、言葉によって多くの方を不快にさせ、傷つけてしまったという事実を重く受け止め、契約違反と判断いたしました。
当社としても苦渋の判断となりました背景には、当社宛に川口氏の発言で深く傷ついたという内容のメールや問合せが多数届いたことにあります。
アナウンサーは言葉を扱うプロで、お客様から『安心して任せられる人、安心して聞いていられる人』という信頼関係でなりたっていると考えております。当社では、言葉で誰かを傷つけることがないように。ということを大切にしているため、業務委託契約を続けることは困難という苦渋の決断に至りました。
②川口氏との関係性について
川口氏と当社との関係性ですが、本件以外に於いて関係性は良好でありましたことを申し添えます。一部ネット上で、彼女の普段の素行の悪さから契約解除になったという憶測が出ておりますが、そのようなことはありません。本人も当社も、世間を騒がせてしまっていることを申し訳なく、大変心苦しく思っております。
③各人のSNS運用について
各人のSNS運用については、本人アカウントの為、個人の判断で運用しており、その内容については当社のチェックを経る運用にはございません。ただし、当社業務に関するものについては、そのチェックを経る運用となっております。
④お詫びとご報告の一部文言修正について
お詫びとご報告の文章について、表現方法を一部変更いたしました。名誉を毀損するという表現が強すぎるというご指摘があったため、修正いたしました。言葉の選択の経緯は、特定人に対して直接言及しない場合でも名誉毀損が成立する場合はあるという弁護士確認のもと使用しておりましたが、それによって川口氏への罰則を印象として強めてしまったのではないかという思いに至り、修正に至りました。
⑤今後の対策について
言葉には力があり、愛や勇気を届ける素晴らしいものでもありますが、時に武器となり人を傷つけてしまう恐ろしいものでもあると改めて痛感しております。
今回の問題を受け、所属アナウンサー並びに従業員に対して、SNS投稿についてのルールの設定と講習会等の構築を実施する為、検討中です。
VOICE ーより引用
川口さんの発言で傷付いた人が多くいたこと、そして何より『アナウンサー』という『言葉を扱う職業』であることも、契約解除に至る理由になったといいます。
また、ネット上で噂されていた素行の悪さについては否定しました。
これらの発表に、ネット上ではさまざまなコメントが寄せられています。
・自分もにおいには敏感なほうなので、気持ちはよく分かるけど、言葉のプロのアナウンサーが、Xに投稿するのはよくないと思う。書き方が悪かった。
・朝から晩まで外仕事をしています。定期的に下着を変えて、汗拭きシートを何回使っても汗だくです。もっと、いろいろな環境の人がいることを想像してほしかったです。
・体調や病気でどうしても防げない体臭もあります。悩んでいる人が悲しむ投稿だった。
・制汗剤のにおいに不快感を示す人もいるし、総じて自己中心的な発言だったように思う。
XをはじめとしたSNSは、自分とは異なる価値観を持った全世界の人に投稿を見られます。
何気ない発言が、他人を深く傷付けてしまう可能性もあるものです。
SNSで意見を発信する際は、「この内容を見て悲しむ人がいないか」など、さまざまな視点や考え方で文章を確認して、投稿するようにしなければいけませんね。
[文・構成/grape編集部]