大人も子供も気になる“周りの目”…マスク着用「個人の判断」から1週間 街の変化や学校現場の対応は

新型コロナの感染予防のため推奨されてきたマスクの着用が「個人の判断」となってから、20日で1週間が経ちました。街の様子や小学校の対応を取材しました。 通勤や通学などで多くの人が行き交う名古屋市の金山総合駅。マスク着用が「個人判断」になって1週間となりましたが、20日朝も多くの人がマスクを着けていました。
50代の男性会社員:「特に変える必要性を感じていないので。インフルエンザや花粉症など、していることのメリットはあるんじゃないですか」 「外したいけど外せない」という声も聞かれました。70代の男性会社員:「人の目が気になります。自分だけ外すのは、どうも抵抗があるというか」20代の女性会社員:「苦しいのは苦しいので、できたら外したい気持ちはあります。電車の中だとしている方が多いので、まだ外せないかなって感じですね」 密になりやすい駅や電車では、人目が気になるからか、改札を出てからマスクを外す人、そして駅に入ってからマスクを着ける人の姿がありました。 FNNがこの週末に行った世論調査では、「以前と同じように着ける」と回答した人はほぼ半数で、「外す機会を増やす」と回答した人が3割にのぼりましたが、人が多い場面ではなかなか外せない現状があるようです。
1週間前の3月13日、マスク着用が「個人判断」となった初日の様子と比べてみても、多くの人がマスクを着けている状況に変化はみられませんでした。
しかし、中にはなるべく積極的に外すという人もいました。40代の男性会社員:「JRに乗ります。状況を見てですけども、できれば外したいなと思っていて。誰かが外さないとみんなも変わっていかないかなと思っているので、なるべく積極的に外す」 学校の現場では新年度を控え、マスクを外すためのルールづくりに追われていました。 岐阜県羽島市の竹鼻小学校。今週末に卒業式を控える6年生は、最後のお楽しみ会を開いていましたが、まだ全員マスク着用し、換気も徹底していました。

学校現場について文科省は、新年度の4月1日からマスクの着用を求めない方針を通知。県や羽島市の対応方針はまだ示されていませんが、小学校では文科省の通知に基づいてルール作りの検討を始めています。竹鼻小学校の山田校長:「基本的にはちょっとだけ距離を取ってコミュニケーションを取りながら、マスクを外して授業ができるといいなと考えています」 児童が対面で行う学習や音楽など感染リスクが高い授業に関しても、一定の距離をとり換気を十分に行えば、原則マスクの着用は求めない方針です。 現在は同じ方向を向いて黙食となっている給食も、文科省の通知では、大声での会話を控えるなどの対策をすれば「黙食の必要はない」となっているため、この小学校では黙食は解除したうえで、同じ方向で食べる席の配置はしばらく継続する方向で調整するといいます。
マスクを「する」か「しない」か、自分で決められることになる子供達に聞きました。児童ら:「僕はマスクを外します。その人の感情とかも読み取りやすくなるので」「どうしても感染とかが気になるので、着けておきたいと思っています」「周りに人がいなかったら外したいなって思います」「僕は一応着けとこうかなって。みんなが外しているのであれば、僕も外してみたいな感じで」 子供達も周りの目を気にしているようでした。竹鼻小学校の山田校長:「マスクを外す・外さないで差別が生まれないよう、十分に配慮していきたいなと思っております」