ついに藤井六冠誕生となりましたが、19日はもう一つ大きな記録が達成されました。 19日に放送されたNHK杯テレビ将棋トーナメント決勝戦で、佐々木勇気八段を破り見事優勝しました。 藤井六冠が参加できる一般棋戦は4つありますが、2022年度は全て優勝し「一般棋戦グランドスラム」を達成しました。これは将棋界で初めてのことだそうです。
将棋界のタイトルは全部で8つ。6つ獲得している藤井六冠ですが、残るは渡辺明さんの持つ「名人」と、永瀬拓矢さんの持つ「王座」のみです。 名人はすでに挑戦を決めていて、4月5日から七番勝負が始まります。4勝すれば名人奪取です。 王座については、挑戦者決定トーナメントが5月ごろから始まります。一発勝負のトーナメント戦で、4回勝てば挑戦権を獲得。秋に行われる五番勝負で3勝すれば王座奪取となります。
師匠の杉本昌隆八段は、全冠制覇を射程に収めた愛弟子について、取材に次のように答えています。
杉本八段:「常に期待は大きいが名人・王座の奪取、そして防衛もしなければいけないので、そんなに簡単ではない。(名人戦について)新しいタイトル戦になれば対局者の気持ちも変わる。渡辺名人はタイトルを死守するために策を練ってくると思います」