「なぜこんな残酷なことを」 散歩中の犬が雪の中から発見したのは…「心が痛む」

2023年2月末、カナダのオンタリオ州では大雪が降り、あっという間に道路にも雪が積もりました。
そんな夜に、ある女性が犬の散歩をしていると、行き止まりの道で犬が何かの匂いに気付き、近寄っていったのです。
犬が見つけたのはペット用のキャリーボックスで、ほとんど雪に覆われている状態でした。
女性もキャリーボックスに近付いてよく見ると…なんと1匹の猫が入っていたのです。
キャリーボックスのドアは開けっぱなしで、外にエサの入ったボウルが置いてあったそう。
それらもほぼ完全に雪に埋もれていました。
驚いた女性はすぐにSNSに投稿して「どうしたらいいのか誰か教えてください」とアドバイスを求めます。
それを見た猫の保護団体『ホーム・アット・ラスト・レスキュー』のスタッフが女性に連絡をとり、対応について助言をしたとのこと。
時間が夜だったため、女性は猫を一晩預かり、翌朝『ホーム・アット・ラスト・レスキュー』に猫を連れて行き、獣医に診てもらいました。
ペイズリーと名付けられたメス猫は命に別状はなく、発見した女性の家では落ち着いていたそうです。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
Home at Last Rescue(@homeatlastrescue.ca)がシェアした投稿
『ホーム・アット・ラスト・レスキュー』はInstagramで「誰かがこの猫の命には価値がなく、凍えるような夜に外でゆっくりと死んでもいいと判断したのです。こんなことは許されません!」と、ペイズリーを捨てた人への怒りをつづっています。
この投稿にはペイズリーの元飼い主への非難の声や、中には同情の声も上がっています。
・このような話を聞くたびにうんざりする。なぜ人はこんな残酷なことができるのだろう。
・心が痛む。犬と優しい女性がこの猫を見つけてくれて本当によかった。
・悲しい状況だけれど、この猫は健康そうで虐待されていたようには見えない。飼い主には事情があったのかもしれないよ。
ペイズリーが発見された場所を写真で見ると、キャリーボックスは雪に埋もれてほとんど見えない状態です。
たとえペイズリーが助けを求めて鳴いていたとしても、行き止まりで人の往来もないこの場所では、気付いてもらえる可能性は低いでしょう。
もし犬がペイズリーを発見することなく、飼い主の女性が確認していなかったら、極寒の中でペイズリーは最悪の結果を迎えていたかもしれません。
ペイズリーは仮里親の家でしばらく過ごした後、正式に里親を募集するということです。
九死に一生を得たペイズリーが、これからは新しい家族と安心して暮らしていけるといいですね。
[文・構成/grape編集部]