海に入った人たちの安全を守るために活動しているライフガード。
彼らが仕事をするのは、海水浴客が増える夏だけではありません。
アメリカのカリフォルニア州の『ロングビーチ・ライフガード』に所属するライフガードたちには、季節を問わずさまざまな出動要請があります。
2023年3月、ビーチ近くの駐車場にいた親切な人たちが、迷子になったと思われる犬を見つけました。
彼らが犬を捕まえようとすると、犬は怖がって逃げ出して、海に向かって猛ダッシュ。
そのまま海に飛び込んで、沖に向かって泳ぎ出してしまったのです。
その場にいた人からの通報を受けたライフガードたちは急いで海に入り、犬を探し始めます。
そして、海岸から137mほどの場所で犬を発見。レスキューボードに乗せて、無事に岸まで連れて帰ることができました!
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
Long Beach Fire Department(@longbeachfire)がシェアした投稿
レスキューボードに乗せた白い小型犬を優しく守りながらパドリングをするライフガードの姿は、まるで映画のワンシーンのよう!
『ロングビーチ・ライフガード』は救助の直後にInstagramで映像をシェアし、犬の飼い主が見つかっていないことを報告しました。
すると、この投稿によって、犬の飼い主が見つかったのです!
犬はトーフという名前で、数日前に行方不明になり、飼い主さんが目撃情報を呼びかけていたそう。
こうしてトーフはまもなく、飼い主さんと再会できました。
※動画はInstagram上で再生できます。
Long Beach Fire Department(@longbeachfire)がシェアした投稿
このトーフの救助ストーリーには、『ロングビーチ・ライフガード』への称賛の声が上がっています。
・素晴らしい!あなたたちはヒーローだ!
・助けてくれてありがとう。救助されなければ、この犬は冷たい水の中で溺れていたかもしれないよ。
・見事な仕事ぶり!トーフが無事でよかったね。
救助された時のトーフは長い時間泳いだことにより、寒さで震えていたとのこと。幸い命に別状はなく、体を温めたら元気を取り戻したそうです。
トーフが海に飛び込んだのは午後6時前で、日の入りの時刻が迫っていました。
日が暮れてしまったら、小型犬のトーフの姿はより見えにくくなるはず。もし発見が遅れていたら、冷たい海でトーフがどれだけ耐えられたか分かりません。
人だけでなく、あらゆる命を救うために全力を尽くしてくれるライフガードたちに、大きな拍手を送りたいですね!
[文・構成/grape編集部]