東海地方 台風接近前から大雨に警戒 台風10号最接近は28日午後か

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東海地方は、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になっています。昨夜は、名古屋で1時間雨量31.5ミリを観測するなど、バケツをひっくり返したような激しい雨や雷雨になりました。今日25日以降もしばらくは、大気の不安定な状態が続く見込みです。昼夜問わず、局地的に雷を伴った激しい雨や滝のような非常に激しい雨が降る恐れがあります。雨雲が予想よりも発達した場合や停滞した場合には、警報級の大雨になる可能性もあります。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に注意・警戒してください。
この先48時間の予想降水量

暖かく湿った空気は、南寄りの風に乗って、東海地方へ流れ込んできます。このため、山を背にする三重県南部や静岡県を中心に、南風の吹き付けにより、雨雲が発生・発達しやすくなる見込みです。明後日27日12時までの総降水量(上図)は、三重県南部では200ミリ~300ミリ、静岡県では100ミリ~200ミリの予想になっています。また、沿岸部だけでなく内陸部でも、局地的に雨雲が発達し、警報級の大雨になる恐れがあります。ここ数日、たびたび激しい雨が降った地域は地盤が緩んでいます。急な斜面や崖など、危険な場所には近づかないようにしてください。25日から26日に予想される1時間降水量(多い所)愛知県、岐阜県、静岡県:50ミリ、三重県:40ミリ※時間雨量30ミリ以上50ミリ未満は、バケツをひっくり返したような激しい雨
台風10号の予想進路

台風10号は、25日9時現在、日本の南にあって、時速30キロで北西へ進んでいます。中心気圧は980hpa、中心付近の最大風速は35メートルと強い勢力に発達しています。このあとも発達しながら北上を続け、28日には暴風域を伴ったまま、東海から西に接近し上陸する恐れがあります。現在の予報円の中心を通った場合、東海地方への最接近は28日午後になりそうです。台風接近前から局地的大雨に警戒してください。また、接近時には雨風ともに強まり、大荒れの天気になる見通しです。特に28日は、外出予定の変更など、計画を見直すようにしてください。
台風が近づく前の対策

台風の備えは早めに行うようにしましょう。雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておくことは、浸水被害の軽減に繋がります。屋外やベランダで飛ばされそうな物はロープで固定し、鉢植えなどは室内へ入れるようにしましょう。また、暴風で飛ばされてきた物で、窓ガラスが割れないように、窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めるようにしてください。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようにもなります。その他、停電の備えが必要です。スマートフォンは充電をし、モバイルバッテリーなどもあると安心です。懐中電灯は電池を入れて、使えるかどうか確認しておきましょう。また、水を入れて凍らせたペットボトルや保冷剤を多めに用意することは、熱中症対策に繋がります。
週間予報

台風10号は、現在の進路では29日には日本海へ進む見通しです。29日は、次第に晴れ間が戻り、30日以降は晴れる所が多くなりそうです。8月終わりから9月はじめは、猛暑が予想され、厳しい残暑が続く見通しです。熱帯夜の日も多く、昼夜問わず、熱中症対策を続けましょう。