フォーバルGDXリサーチ研究所は3月20日、「中小企業のDXに関する実態調査 第3弾」の結果を発表した。調査期間は1月10日~2月10日、調査対象は全国の中小企業経営者、有効回答は1,619人。
リスキリングとは何か知っているか調べたところ、「聞いたことはあるが、よく知らない」(27.0%)と「知らない」(33.7%)の合計は60.7%に上り、中小企業経営者の6割超が「リスキリング」とは何かよく知らないことが判明。一方、「知っており、他の人に説明できる」は12.4%にとどまった。
リスキリングへの取り組みや支援を行っているか尋ねると、「行っていないが行う予定がある」「行っておらず、行う予定もない」の合計は92.4%で、9割以上がリスキングに関する施策を現状実施していないことが明らかに。うち「行っていないが行う予定がある」は19.0%だったが、大多数の73.4%は「行っておらず、行う予定もない」と回答している。
「リスキリングを行っている」と答えた中小企業経営者に取り組み内容を聞くと、いずれの役職、部署(経営層・マネージャークラス、一部従業員(IT職種のみなど)、従業員全員)においても「eラーニング、オンライン学習サービスの活用」が半数近くを占め1位を獲得。
2位は「新しいデジタルツールの学習支援」(26.8%~27.6%)、経営層・マネージャークラスと従業員全員の3位は「学習支援プラットフォームの提供」(各19.5%)、一部従業員の3位は「DX、デジタル化に関連した資格所得の推進、支援」(18.7%)となった。
2位以下はすべて3割未満にとどまっており、「eラーニング、オンライン学習サービスの活用」 以外はあまり実施されていないことがわかった。