ウイスキー「山崎12年」の買取相場がここまで高騰した理由

海外オークションで数千万円単位の値が付くなど、世界中で注目が集まっているジャパニーズウイスキー。国内においても人気銘柄は抽選販売となることが多く、二次流通価格が定価を上回ることも珍しくありません。

中でも人気の銘柄・サントリー「山崎12年」について、お酒買取専門店JOYLAB 代表の太田圭亮氏に聞きました。

○海外での受賞歴が多い「山崎12年」

――御社において、ジャパニーズウイスキーの取扱本数ベースでNo.2の人気を誇るという「山崎12年」は、どのような銘柄なのでしょうか?

1984年に発売された「山崎」シリーズの先駆け的存在です。2003年、2010年、2018年、2021年、2022年、2023年に「インターナショナル スピリッツ チャレンジ」で金賞を受賞するなど海外での受賞歴も多く、「山崎」ブランドが世界で認知されるきっかけのひとつになったと言われています。世界的な注目を集めたことなどから品薄の状態が続いていて、希少価値が上がって買取価格も高くなっています。

――味わいの特徴は?

後から生まれた「山崎」(ノンヴィンテージ)がいろいろな樽をミックスさせて作っているのに対して、「山崎12年」は一貫してシェリー樽とミズナラ樽の2種類で熟成しています。発売当初から変わらない、奥行きのある甘味と厚みのある味わいが根強い人気を誇っています。
○定価15,000円に対し、買取価格は21,000円

――「山崎12年」の相場はどうなっているのでしょうか。

値動き自体は、ジャパニーズウイスキー全体の相場と連動しています。ジャパニーズウイスキー相場は、当社で買取価格のログを残し始めて以降、一時的なアップダウンはあるものの、ずっと右肩上がりで推移しています。特に大きく値を上げたのが2019年。その後2023年に一時相場が下がったものの、2023年末には再び上昇に転じました。

具体的な金額を言うと、「山崎12年」は定価15,000円(税別)に対し、当社の買取価格は21,000円となっています(2024/8/29時点)。山崎ブランドの中で最も流通量の多い「山崎」(ノンヴィンテージ)に比べると定価自体が高いので、それと連動して買取価格も大幅に高くなっていますね。

○お酒買取専門店『JOYLAB』(https://joylab.jp/)

全国主要都市に直営店を運営し、ワイン・シャンパン・ウイスキー・ブランデー・日本酒・焼酎など世界各国のお酒を買取するお酒買取専門店。 数本から大量在庫まで1本ずつしっかりと査定します。査定お問合わせはLINEや電話などさまざまな方法で可能ですので、ホームページでご確認ください。